世界中のクリエイター18人の考えを
作る
ハックする
学ぶ
パクる
の4つのカテゴリにわけて掲載した本。
クリエイティブ関連の業界は、他の業界と同じように大きな変革を前にしています。
マスが消失して、マーケティングの意味や価値も消失し始めて、金の意味も変わりつつあり、今でも広告界に大きな資金が投入される媒体となっているテレビもその存在意義は先細りになるのが現状です。
この状況はVUCA(ブーカ)と呼ばれ、V:Volatarity(不安定さ)、U:Uncertainty(不確かさ)、C:Complexity(複雑さ)、A:Ambiguity(あいまいさ)の頭文字を取ったもので、意味としては、「これから先のことはよくわからないよね」ということとほとんど同じです。職業だって、「将来になりたいもの」を子供の頃に考える意味なんてないと言われていて、その理由は、今ある職業は20年前にはなかったものが多い!ということ。例えば、Youtuber。他にもいろいろあるけれど。
話を戻して、この本ですが、
著者の思考をまとめたものではなく、18人の思考を紹介したものなので、統合された思想とは言えません。そのかわりに、彼らの試行錯誤をトレースできるというメリットがあります。加えて、4つのテーマにわけてくれているので理解しやすい。
そして、ここに通底しているのは、
とにかくやってみる
ということ。
これはビジネスシーンでも今よく言われていることで、やりながら修正していけば良いし、失敗したらまたやり直せばいいと。
そのために必要なのは、失敗しても良いマインド、なんですが、それはキャロル・ドゥエック先生の「マインドセット」という本に書いています。
なので、この本、とっつきにくそうなおしゃれな装丁ですが、読めば元気になります。そして元気になったなら、何かに挑戦してみると良いと思います。
わたしもさっそく、だれも欲しがらないポスターを作ってみました。レシートを壁一面になるほど大きくしたポスターです。届いたら、本物と同じような折り目や千切り跡をつけて、リビングに飾る予定です。
大田 2019年138冊目