ファッション史において重要な10人にフォーカスして(してない)章立てしいるから、それぞれについて知れるかと思いきや、どうもフォーカスしているのは、「文化史」の潮流のほう。
その上で、ココ・シャネルや、ディオール、ギャルソンなどを姿を結ぶほどにまとめあげてくれていればいいのだけれど、そうではないうえに文章が上手ではないので、いろんな意味で読みにくい。
読みにくいんだけど、すごく良く調べているので、ファッションという文化の流れの断片の深度は深い。だから、それらから得る刺激は決して無駄ではないので、わたしは読んで良かったと思う。
が、ひとにはススメない。もっと良い本があるんじゃないかなーと。ファッションの他の業界へまで及ぼす影響や、逆にファッションが他の業界から受けた影響をよく知るために良い本は。
見つけたらまた紹介します。
大田 2020年10冊目