フランツ・カフカの未完の長編小説。1922年に執筆。死後1926年に発表されました。
測量士であるKが、雇われたはずの城にいつもまでも入れないという物語。
入れないというストーリーはまさに不条理なわけですが、いろいろな展開があり、読みすすめるのは苦労しません。
ユダヤ人であり、チェコに居ながら、ドイツ語で小説を書いていたカフカ。
どこにも属せないでいるというアイデンティティが作品に反映されているとみることもできます。
40歳で咽頭結核で死去。
この作品、友人のマックス・ブロートによって発表されています。
大田 2020年208冊目(通算566冊)