名刺管理サービスのsansanのイベントで受講したことを契機にピョートル・フェリークス・グジバチさんの著書を読むようになりましたが、これはすごく今の習慣を補正するのに良い本でした。
説得力がなぜかすごくある。彼の出自(激動の時代のポーランド出身からモルガン・スタンレーやグーグルを経験)がためだろうか。いや、他の良書、エビデンス系も含めて符号する話ばかりであり、且つ机上じゃなくて経験して補完しているからだろう。
人生を変える、という意味では、Sクラスで強い影響を受けました。
電話って、非効率だし、なんなら弊害とまで、ホリエモンこと堀江貴文さんはおっしゃっているけれど、今は電話どころかメールも効率が悪いと言われ始めています。
どう生き残るかというよりは、もっと攻めて、どう世界を変えるトップランナーであるか、という姿勢のグーグルには、コンベンショナルなところがありません。
社内ですら、トライアル アンド エラーをたくさんしています。この辺は、アマゾンもまた同じです。
マインドフルネスを積極的に取り入れているのも、グーグル。その一切合切に「なぜ」という光を当ててみると、その姿勢が浮き彫りになってくるでしょう。
経営者たちには、耳の痛いデービッド・アトキンソン氏の著書、それから中島聡さんの『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』と合わせて読むと、染み入ります。
わたしは、基本エビデンス系(信頼できそうな論文をベースにした考え)にコミットしているのですが、それらと齟齬のない多くのトライアル アンドエラーを経由した経験則も大好きです。(一方で、1個人の「わたしはこれで成功した」という経験則は好まない。信頼に耐えないし、時代はその経験則を追い越している可能性が高いから。)
今年読んで良かった本って他に何があったか思い返してみると
『 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』→これはもう必読書だし、何度も読んでいる。山口周さんのファンになった。
『ファクトフルネス』→橘玲の『言ってはいけない』のポジティブ版
『小保方晴子日記』→「読ませる!」ところがすごかった。
『セルフコンパッション』クリスティーン・ネフ→生産性を最適化できる救いの書
とかかしら。
あとトーマス・マンの『魔の山』も良かったし、読む必要を感じるが、長い!
読みかけだがベンジャミン・グレアムの『The Intelligent Investor』も良い。さすが、バフェット様の師。
それにしてもピョートルさんのこの本もまた、ひとつひとつ実践していきたい。
それにしても、この本Kindleなら700円で買えてしまう。なんてオトクなんでしょう。
あ、「メールを使わないで何を使うのか?」ですが、これはぜひ読んで知ってほしいと思います。いわゆる『東大読書』でいうところの取材読みになるでしょう!
(大田 2019年88冊目)