BRANDING TAILOR

CREATIVE LIBRARY

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと
河邑 厚徳 (著), グループ現代 (著)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    経営・経済
  • 読了時間:
    1.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

国や街が発展していき、
自然が侵されない、まさにサスティナブルな
システムとは、使わないとお金の価値が減っていくものだった

 

シルビオ・ゲゼルの理論は、
地方再生や国の立て直し、発展の

大きなヒントになりそうななものでした。

現在、外国為替の98%が投機目的で動いていて、
財とサービスの取引は2%。

 

お金というシステムについて
根本的に考え直してみる
とても良い本でした。

 

1971年のニクソン大統領による
ドルの金本位制からの切り離しは
革命的な実験で

わたしたちの思い込みだけで
成立している貨幣制度。

佐藤航陽氏の

『お金2.0』と合わせて読んで

お金のあり方が

大きく変わり得る現在に
まず通読しておきたい。

エジプトも
栄えていた頃は、

減価するお金を使っていました。

そこへローマ人が
エジプトを支配して以来、

利子がプラスになるお金のシステムを
持ち込み、退廃への一途を
辿っていきました。

 

減価するお金のシステム。

それが何を意味するのかというと

流通するお金

です。

とっておくと減価するので
使います。そうすることで
経済が動き、活性化する。

日本の国債残高は現在

1053兆円

労働力が低下し続けていくのに
どのようにこの借金を乗り越えていくのか。

けっこう原点から
考えてすぐに行動する必要があるはず。

そのヒントをこの本から
得ることができるのではないかと思います。

(大田 2019年32冊目)

 

(2019/03/05)