第一印象は、かなり悪くて、まあまま悪いまま読み終わることになるんですけど、ときどき「これはさすがだなぁ」と思う表現にぶつかりました。
でも、そういう箇所以外は、けっこう雑に感じました。読み進むのが辛いものがあります。そんなわけでオススメはしません。歳を重ねて、深みが増したとか作風がまたひとつ変わった、とは感じませんでした。
全体的にはどうしたって、最近読んでいる古典に比べても、文の密度が薄く、伝えたいものの密度も薄く感じました。
ただ途中で和歌が入ってくるんですが、なんとなく面白かったです。良いのか悪いのかわからないままに。
それにしても、セックスについて書くの、ちょっと一回やめて欲しい。
大田 2020年211冊目(通算569冊)