アロマテラピーを学んだ恩師の著書である、ということが手に取った理由である。
人間の身体は寒くても暑くても、体温を保ちながら過ごすために、常にバランスを取りながら活動をしている。これを「からだの恒常性」と呼んでいて、恒常性が保つためには、しなやかな「弾力のある身体」を作ることが大事であると、著者の宮川氏が書いている。
構成としては自分の体の弾力をセルフチェックする手段や、春夏秋冬の季節に合わせて心地よく過ごすためのTipsが書かれているのだが、「健康になるために、これをせねばならぬ」というマインドではなく、「季節の移り変わりを意識しながら、ワクワクして過ごすことが健康につながる」という捉え方をしているところが素敵だと思う。
決して厚くない単行本なので、季節の変わり目に体調を崩しやすい人や、常に何らかの不調(しかし病院に行くまででもない)を抱えてる人なら、一読の価値はあると思う。