Kindleだと460円で買えますぜ。
読後感は、「ツラい」。小説の最後にハリケーンの到来が予見されているのですが、わたしが読み終えたときも東京に台風がやってきて去っていくところで、その偶然もあって、小説の重さに引き込まれました。
いい具合に物事は運ばないし、かといって、人工的な絶望で全部包んだりもしていない。
いちいちリアルだけれど、疲れるほどリアルでもない。
主人公のロイは、意外に(服役をしていたような生涯を送っている)読書家。
わたしは、アメリカ南部、ヒューストンのそばにあるガルベストンという地に行ったこともないし、どういう土地かもしらないでいましたが、波おとや陽の暑さなどを小説を通して感じました。
映画は観たくないけど(ツラいから)、妻が観たがっているので、ふわふわした毛布を抱きながら、ウイスキーでもすすりながら頑張ってみてみるつもりです。
大田 2019年134冊目