ルイガノという自転車ブランドのロゴにも使われているITCアヴァンギャルドという書体をデザインしたアメリカのグラフィックデザイナー、ハーブ・ルバーリンについての本。わたしがもっているのはナンバリングされている限定版ですが、「アール・デコのポストモダン的解釈」といわれる意味が理解できますが、それ以上。グラフィックデザインは、やはり手段だなと実感しました。
ルバーリン氏は、エロスという雑誌も出版しており、この活動は日本のデザイナー兼写真家の常盤響さんのそれを彷彿させます。
アートの領域になると「タブー」というものに真っ向から立ち向かうことがありますが、ルバーリン氏のそれは立ち向かうというより、もう少し笑顔が見えます。きのせいかも知れませんが。
端から端までとても良いです。何を学ぶかも人によって違ってきそうですが、わたしの場合は、「こういう表現をわたしの解釈でやってみたい」という動機を得ました。
大田 2020年83冊目(通算441冊)