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食の歴史
ジャック・アタリ (著), 林昌宏 (翻訳)

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  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

ジャック・アタリ氏は、フランス大統領の政策提言を行ってきたすごい人なんですが、フランスという国がちゃんとした人を大統領の周りに置く国であることもすごい。さすがバカロレアのなかので哲学の問題が市井で毎年話題になる国。知的レベルが高い。

この本は、幅広くかつバランスの良いジャック・アタリ氏による食の歴史についてまとめたものなんですが、サピエンスやネアンデルタール人のころから始めての歴史で、彼の好奇心を反映して多岐に渡っていて、心象としては他の著書をたとえにだして失礼やもしれませんが、「食のサピエンス全史や!」というものでした。食べ物と脳との関係や高級ホテルにおける食、加工食品について、生物学的なアプローチ。

食のプロにも、そうではない人にもひろく面白く読めて、そして得るものが多い本であろうと思いました。わたし自身、この本は何度も開いてみたく思います。なので、今回はKindleで読みましたが、本もほしいなぁと思いました。そうするとリビングや本棚においておけば、目に止まったときに読む機会をえられそうで。

久々に「おお!これは必読書って言っても良いはず!」と思える本でした。サードドア以来かしら。

ちなみに翻訳者の林昌宏さんがジャック・アタリ氏と朝食を取ったホテルは、パレスホテル東京です。テラス席はとても気持ちが良いので、おすすめです!

 

大田 2020年105冊目(通算462冊)

(2020/04/19)