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日本で、ヒュッゲに暮らす
イェンス イェンセン

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  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    0.5時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    オススメ

思いの外、
生活が変わる。素敵に。

2018年3月に
国連が世界幸福度ランキングを発表しました。

このランキングは、所得、健康と寿命、
自由、信頼、寛容さなどを基準にして作られています。

1位は、フィンランド。

2位は、ノルウェイ

3位が、デンマーク

そのデンマークの
「每日を快適に過ごす」ための
文化が

「ヒュッゲ」。

これは名詞でもあり、
動詞にもなる。

日本に移り住んだ、著者
イェンス・イェンセンさんが

日本でこそできるヒュッゲを

紹介してくれるのがこの本です。

 

ちなみに日本は、幸福度ランキングでは54位。

さもありなん、な結果です。

イェンセンさんが紹介してくれる
ヒュッゲを取り入れて、幸福度を
少しでも上げたいところですね。

 

では、ヒュッゲとは具体的に何をするのか。

特別難しいことはありませんでした。

我が家は、すでにけっこう取り入れている部分も
多かったこともあります。

冬の長い北欧の文化だからでしょう。

家の中のことが多いです。

そして食事と人のふれあい、

自然。

自然に触れることの効用は、
心理学、脳科学的にもさまざまな
研究で実証されています。

温かいお茶をポットに入れて
公園におもむき、ほんの10分でも
木々の様子や鳥の鳴き声(それがたとえカラスでも
楽しいものです)を聴きながら
過ごすなど。

ごはんやおやつを作るというのも
まさしくヒュッゲです。

バターを溶かしたり、
小麦粉を練ったり、
オーブンの熱を感じたり、
その過程がすでにヒュッゲですから。

そして家の中ですが、
海外から来た方であれば
その多くが感じられると思うのですが

日本の屋内はおしなべて明るすぎます。

谷崎潤一郎の
『陰翳礼讃』でも
暗いことの日本的美感を
再び召喚したいところです。

シーリングライトひとつで
部屋を照らすのではなく、
小さな照明を複数使って
濃淡のある明るさを作るだけで
ずいぶんとヒュッゲです。

我が家はすでにかなり暗いので
それがヒュッゲ的には正解だったと
答え合わせできたみたいに喜びました。

そしてこれはしていなかったな、
という習慣が、朝から
ろうそくに火を灯すというもの。

部屋が温かくなったように感じます。

なのでコーヒーを淹れるとときに
わたしはダイニングテーブルのうえの
ろうそくを灯すことにしました。

かように
この本、一冊を読んで
そこで知った、楽しそうな習慣を
2、3実際に取り入れるだけで
幸福度がずっとあがります。

たった1,400円で(笑)。

ぜひ、お試しされて
その是非を確かめてみていただきたい。

それにしても54位って!

(2019/02/12)