ハンス・ロリング氏の『ファクトフルネス』やスティーブン・ピンカー氏の『21世紀の啓蒙』で触れられる未来へのポジティブな展望にもちゃんと触れながら、ネガティブな展望も説いています。このバランスに脱帽しました。
それでいて、アタリ氏の予測は一部、私個人は同意し難いものが多多あって、それを見届けるためにあと10年生きてみることができたら楽しめそうです。
この本を読んで世界の様々なことを理解するというよりは、知ろうとする機会を得ることになります。アタリ氏の指南はともかく、自分で考えるとてもとても良い刺激です。
そしてわたし、ジャック・アタリ氏の顔が好きです。最近、人を見た目で判断しています。
大田 2020年110冊目(通算467冊)
(2020/04/21)