ウィンストン・チャーチルを連想する日本の政治家だと思いきや、読んでみると(少し知ってみると)チャーチルとはまた印象がずいぶんと違いました。
妾の話も赤裸々にでてくるし、金をばらまいた話も多くでてくるも、著者、早野透氏によるバイアスもあるのでしょうが、人としてどうしても好印象になってくる、知れば知るほど「人としての魅力」が浮き彫りになってくる、そういう印象を受けました。
また同時に日本の政治は、未だ世襲を含めた派閥の系譜が脈々と生き続けているということにも気づけました。それは気持ち悪く思います。海外と比べてどうなのかということにも興味がわきました。とまれ、チャーチルについて知っても、興味は湧くものの好感はわかなかったのですが、田中角栄は、「おやじ」と呼びたくなるような好感が湧いてきました。良いことかどうかは定かではありませんが。
神楽坂に目白を散策したくなりました。
大田 2020年218冊目(通算576冊)