偉業を成し遂げた人であまり本を読まない人は、イチロー以外にほとんど思いつかない。そんなわけで本を読むということはとても重要な自己投資だということの理解は簡単なのだけれど、その実行は、理解よりずっと労力を必要とする。だから「読んだ方がいいことはわかっているが、忙しく読めない」と考える人が多いだろう。しかしこの著書によれば「本を読まないから時間がない」 ということになる。
本の読むことの重要性、その読み方、読んだ後の情報の整理の仕方(これは山口周氏や梅棹忠夫氏の記録方に通じる)などがわかりやすく噛み砕かれて書かれている。
この本ではなく、雑誌ForbesのN0.44に載っていたウォーレン・バフェット氏の名言の中に「他のすべてよりも大切な投資が有ります。自分に投資することです。自分の弱さに向き合うこと——。それも、今すぐに、です。」という部分がある。読書は、一番わかり易い、定量的にも評価できる自己投資です。