無意識が創造には重要だということは仕事につかえるエビデンスを探していて知るようになったのだけれど、(例えば「ブレストして創造的なアイデアを出そう!」というブログで詳しく書いています )村上春樹さんは無意識とのコネクトが上手なのだなと実感しました。
村上春樹さんの作品は、少しずつ初期にあったセンセーショナルな衝撃が減少していると個人的には感じているのですが(そしてそれはこちらの経年変化にもよるでしょう)、それでも何よりサステイナブルな活動にいつも感銘を受けています。著名な多くの作家が、いろいろな理由で人生や作家活動から離脱してしまうのに比べて、継続的に創作を続けられるということは素晴らしくスマートなことです。会社で言えばGEのように、継続していくための創意工夫とそこから得た知見の実践をそこに観ます。
彼のその創意工夫や思考プロセスなどを断片的に得ることができるのがこの本の良いところでした。
川上未映子さんは読んだことがないんですが、色気があって素敵だなぁと思います。色気って大事ですな。
大田 2020年169冊目(通算526冊)