万人に対して、「強くオススメ」する本です。
明石家さんまさんの番組『ホンマでっかTV』にもよく出演される、
中野信子さんですが、
冒頭でも、さんまさんの言葉を引用されています。
——「努力は報われると思う人はダメですね」——
これがほぼこの本のテーマです。
池上彰さんも、
何かの著書で(失念)おっしゃっていましたが、
日本人は本来、遊びを楽しむ、民族でした。
倒幕あたりを契機に
不眠不休の努力ぞ、何ものにも変えられん、
発展の源、と考えるようになってしまいました。
中野さんは、この本の中で、
あることを「今の日本の下品さの源」ではないか、
と思いを述べています。
それは、「遊びを捨てたこと」。
学習にも、ビジネスにも、
どうにもSlack(余裕)が必要なようです。
フィンランドの教育方針の変換の成功にも
それが窺えます。
一度目を通して損はない本です。
いろいろな思い込みを気持ちよく
落としてくれます。