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欧文書体 2
小林 章

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  • ジャンル:
    デザイン
  • 読了時間:
    1.5時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

GODIVAのロゴがどんな書体なのか
ヴーヴ・クリコのエチケットがどんな合致を意識しているのか
知ることができる本

 

前回紹介した『欧文書体』の
補足版、とはいえ、
こちらのほうがとっつきやすいかもしれません。

高級感を演出するにはこんな書体、

その他、美味しさを演出する、

親しみやすさ、

ドイツらしさ、イギリスらしさ

などを演出するならこんな書体、

という知識を紹介してくれています。

また、有名な書体デザイナーたちも

(例えばHELVETICAのデザイナー)

紹介してくれていますので

『欧文書体』よりも楽しく読めるかもしれません。

 

ちなみに
私たち、日本人は
あまり書体に注目することがありませんが、
欧米では、もう少し書体に対して
払われる注意や関心が高いようです。

例えば、
ファッションブランドの
ロゴなど、

なぜこのような書体なのか、

ということに意味が必ずと
言って良いほどにあります。

歴史を持つ書体には、
それぞれにコンテキストを含んだ
威厳があります。

それをブランドが、
拝借しているんです。

私たちが、
例えば、腕時計で
ブライトニングではなく
パテック・フィリップを選ぶとき、
パネライではなく
IWCを選ぶときに、
自分の思想や姿勢に近い
という理由が、
意識せずともあるのではないかと
思います。

それと同じように
ファッションに限らずブランドは、
書体を選びます。

高級なレストランのメニューが
読みづらい筆記体だったことなど
ないでしょうか。

それは、
その書体が高級感であることを
後押しする書体だからだったりします。

そういうことを知れる本です。

 

 

(2018/09/24)