本音を言えば、山口周氏の『読書を仕事につなげる技術』で紹介されていた基礎的な本を順次読破していきたいのだけれど、例えばグロービスの『経営戦略』など、心地よく読み進む類の本ではない。面白いのだけれど。他にも小説でも古典と呼ばれる類のものなどは、やはり軽快なサスペンス小説のようには読みすすまない。今のところ。よって同時に何冊も読んで長期的に読み進めていく計画なのだけれど、そうしているうちに私の「週に3冊読む」という課題を達成できない危機が発生してしまう。そこで「すぐに読めるが、含蓄がありそうな本」というものに手を出すことになる。目下は漫画家でもある三田紀房氏の著書群である。
しかしこれがまたちゃんとおもしろい。他の本では、気づかなかった世の中の本質に気付かされる部分も多々ある。例えば、情報源について「結局は「金を払っているのは誰なのか?」に通じる問題だ。」と。ビジネス書、新聞、SNSなど、誰に向けてどのような動機や条件で書かれているのか、考えてみれば自明の理であることを、我々は大いに忘れがちである。慧眼の書と声を大にして評したい。
私はこの本が勧めるように教科書を買いにはいかなかったが、すでに数学の問題集は、解くべく背後に英文法の参考書とともに並べられている。ながらく手を付けていなかったが、さっそく問題を再びとき始めてみたい。