チャンドラーのフィリップ・マーロウシリーズのなかで一番か二番に好きな作品がこのプレイバック。
村上春樹氏の翻訳で読むのはじめてで今までの翻訳との違いにけっこう驚きます。
英語で読んだかどうか覚えていません。レイモンド・チャンドラーの翻訳は、村上春樹氏以前だとときどき大幅に省略される箇所とかあったとか。
英語で読み比べても、あんまり気づかなったんですが、読み返すと気づくかも。
フィリップ・マーロウものは、いつ読んでも、どこのページを開いても楽しめます。キャラクターやセリフ、表現が。その辺、村上春樹氏の作品にも通じて言えます。
レイモンド・チャンドラーは、ハードボイルドにカテゴライズされることが多いですが、ひとつ文学でもあります。話の推移より作品の世界に流れる空気が魅力的。
恋をしたくなりますし、バーに行きたくなります。声が少し低くなるかもしれません。
大田 2020年113冊目(通算470冊)