半径5メートルくらいの着眼点と
デザイン的考察に収斂していく技術を学ぶ
2001年から雑誌『Pen』に連載されていた、コンセプターという肩書の坂井直樹氏のデザインコラム。
2006年にトランスワールドジャパンより出版。
装丁は、原研哉。
帯のコメントは、元ソニーの社長・会長、
現在、クオンタムリープの社長、出井伸之氏。
原稿がほぼ20年ほど前のものであろうともおもしろい。
理由は、視点です。
腕時計の文字盤、国旗、出入国スタンプ、香水ボトル、道路標識など。
日常にもあふれるものにフォーカスして
デザイン的観点での考察を平易な言葉で短く繰り広げてくれています。
これを読みながら、
「そういえば、昔はMacじゃなくてマッキントッシュと読んでいたなー!」
という感慨も歓喜して、二度美味しい部分も散見。
この雑多な視点からデザインというテーマに収斂していく
技術は、読んで学ぶところが多いです。
ときおりパラパラとめくりたくなるので
目につく場所に収納しています。
学ぶところ多いのですが、
やっぱり情報が全体的に古すぎるから、
おすすめはしないでおきます。
(2019/01/07)