アントン・チェーホフを初めて読みました。
読みやすいし、繊細だし、古典的な小説や劇を読むといつも思うのだが「思った以上におもしろい」。
読むまでは「かびくさそうだし、面倒くさそうだ」と思うんだけれど、いざ読んでみるとなるほど百年も残るだけの理由があるわけだと納得します。
難点は、わたしにはまだロシア人の名前を覚えることに慣れていないことでした。レフ・トルストイの『アンナ・カレーニナ』を読んだときも辛かったがそれを思い出しました。
旅先で読みたくなる短編ではなく、仕事を終えた後、どこかのホテルとかカフェとかでふと読みたくなりそうなのでKindleにしてよかったです。
果たして再びどこでまた読み出すのかも楽しみ。
『かもめ』も読まないとかなぁ。
劇中に出てきた銃は、撃たれないといけないという論は、チェーホフだということを今回はじめて知りました。
44歳という若さで死去。死因は結核。
大田 2020年134冊目(通算491冊)