まず、この本は『内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力』の縮約版です。
スーザン・ケインについては、ターリ・シャーロットの『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』のなかで紹介されていました。ケインの心動かし、観衆の感情をジャックする力があるTEDでのスピーチを。
泣けますよ(笑)。これ。どうして心動かされるのはターリ・シャーロットの本で軽く解き明かしてくれています。
内向型の人間というのは、どういうものなのか、実は張本人も気づかないでいるみたいです。実際スーザン・ケインも内向型なのに金融の弁護士という職業を選択してしまっていたくらいです。
この本は、そういう無自覚な内向型人間も含めて自覚ある内向型人間をも、宗教がかったくらいのハートを掴むようにして救ってくれます。そのあたりが怖いですが、とは言え、エビデンスベースです。
そして経営者にとっても役立つ情報です。自分自身を救ったり、鼓舞してくれるし、社員の大切な資質や能力を無駄にしないで済む知見も得られます。オープン・プラン・オフィスの弊害も理解できます。わたしもそれについては別のブログに書いています。
ゆっくり読んでも2時間くらいで読めるのでぜひ。人生が変わると思います。
大田 2020年198冊目(通算555冊)