絵をなんとなく描きたくなる
毎日、わたし英会話でヨーロッパの方々と話をするのだけれど、印象的なのが、彼らの趣味に詩や絵が含まれていることが多いことです。わたしたち、日本人は、そんなに詩を書いたり、絵を描いたり、趣味でしたりしないのではないでしょうか。
上手いとか下手とか関係なく、絵は描いてみると楽しい。
妻とときどき夜に絵を描いて、見せあったりしているのだけれど、そうするとおかしく笑ったり、感心しあったりできる。そして、何かしらの発見がある。犬の顔がうまくかけなかったりすると、どう見えるのか? どう描いたらちゃんと伝わるのか?という課題が生まれるし、そもそも「さて何を描こうか?」という課題の創造からして楽しい。
寄藤文平さんのこの本は、絵の練習から、物の見方まで、いろいろと学べる。ただ読むだけでも楽しいけれど。これを読んでから、コルビュジェのプリズムな絵を観てもまた楽しかったりする。
絵を描く、という楽しさを「ラクガキ」レベルの気楽さに引き下げて、習慣や日常に引き寄せても良いと思います。
「山はシワ」とか、びっくりするような視点も得られて、けっこうなセレンディピティを得られます。
(大田 2019年77冊目)