佐藤優氏は、
読書に関する本を
池上彰氏とともに
すでに出版しており、
そちらでテクニカルな話が
おおよそ書かれています。
にもかかわらずの
あらためてのこの著ですが、
いくぶん自伝的な要素を
含んでいるところが特徴で
それが得られるのが
この本の良いところでした。
佐藤氏が
作家になる契機は、
投獄された経験だったそうです。
投獄された理由は
わたしからみれば
どこからどうみても
理不尽この上ないものでした。
鈴木宗男氏との連座として
の投獄であり、罪状も
偽計業務妨害容疑とのことだけれど
釈然としません。
堀江貴文氏の場合もそうでしたが、
ここで一緒くたにするのも不適切ですが
やはりまったく腹落ちしない有罪判決です。
しかし
佐藤氏の場合、それを契機として
作家になっていきます。
そのあたりの文脈をしれることが
糧多き本でした。
文学というものが
リベラルアーツというものが
ビジネスパーソンにも
それ以外の人々にも
必要なものだと
ひとりの経験則から
痛感しました。
大田 2019年 45冊目