「歳時記」とは、俳句の季題を分類、整理し、解説や例句をまとめたもので、「季寄せ」とも呼ぶものです。
こどもに向けての俳句の手ほどきとも言える本書は、俳句に疎い大人にとっても大いに有用で興味深い本でした。
知らない多くの季語、それをつかった子どもたちの俳句、それに名句をここに読むことができます。そして表紙や中面で使われるイラストは、亡き安西水丸さん。
エディトリアルデザインは今ひとつですが、季節をこのこども歳時記を通して再体験したり、追憶したり、感じたりできて良いです。何度も開いています。
大田 2020年241冊目(通算599冊)