アリアナ・ハフィントン氏の影響ではないつもりだけれど、やはり暫定的にこう思っている。
わたしたちは、おおむね無意識に「必死に頑張る」ということが誉れ高いことだと思っているし、「必死に頑張る」姿を不眠不休で取り組むようなものと思いがちである。
さて、不眠不休って成果を出すのに良い姿勢かというと違うんじゃね?というのがここ数年模索してきて揺らがずにいる疑問である。あなたが、成功率50%の手術を受けるときに、三日三晩寝ずに「頑張っている」「必死な」医者と午後5時には帰宅して、家族と過ごし本を読み、瞑想をして7時間寝て、朝軽くジョギングしてから病院に出勤してきた医者とどちらに施術してもらうか、を考えてみるとわかり易くないでしょうか。
さて、セルフコンパッションは、もう幸福とかWell-beingには欠かせない技術です。自分を他者と同じように優しく扱うということなんですが、そんなことしたら成長しないじゃないか!?と思われるかもしれませんが、自己批判が強いほうが、成長できないし、それどこら上手く生きていけなくなります。わたし自身それを40年以上体験し続けてきました。
この本にもまさにそれを表す引用があります。
興味深い矛盾は、わたしたちがありのままの自分を受け入れることができると成長できるということである
子どもへの接し方にも自分への接し方にも、がぜん有効な知識です。岸見一郎らの「嫌われる勇気」、キャロル・ドゥエックの「マインドセット」も教育(というか親が自分と子供のためにあると良い知識として)にも良さそうです。
ただ、翻訳の悪さに対しての批判がいくつかありました。アマゾン上で。「そんなことないよ!」とは、言い難いので、英語のほうを買っても良いかもです。
英語のほうは、こちら!
Self-Compassion: The Proven Power of Being Kind to Yourself
しかも半額以下!(翻訳4千円、こちら1900円!)
追記:
興味部かかったのが、「完璧」の対義語的に使われていた言葉。何だと思います?
健康
でした。
(大田 2019年 85冊目)