東京ならパレルホテルのなかに店舗もある、フローリスト、クリスチャン・トルチュの作例と哲学が読める本。
古いのが、ススメない理由で、得るものは多い。
生花の有り様というものは、一通り、ぷるの手によるものを見ておいたほうが良い。
テクニックや基本をおさえなくても良いのから、
花の人の手を介した有り様をざっとしておくと、それをより一層楽しめることはもちろん、花の整えられた姿に注意が向くようになる。
ラグジュアリーホテルのロビーは、かならず花が壮大に飾られています。
限りあるものの「美しい姿」をそこに提示するという姿勢が、ラグジュアリーを体現しているわけですが、飾り方に哲学を盛り込んでいる。
空間で、ラグジュアリーを体現しようとするとしつらえの他に、花と火だとわたしは思っている。
「万物流転」を世界の有り様だと説いたのは、ギリシャ哲学者のヘラクレイトス。かれは、世界の背後にロゴスがあり、ロゴスは火である考えていたそうです。
なとなく繋がりが見える気がして気になりますね。
大田2020年40冊目