ムーミン的なものを期待して手にするもほぼ100%くらいで裏切られたトーベ・ヤンソン氏の初期短編集。
装丁がかわいい。
ムーミンは、「どこか怖さがないといけない」ということも大事にして書いていると昔、岸田今日子さんがラジオでトーベ・ヤンソン特集をしているのを聴いているときに知りました。
さて、この短編集ですが、不思議とぼんやり記憶に残る本でした。感動するわけでもグイグイ引き込まれるわけでもないのに。むしろ分かりづらい。なのに変なシーンをいつまで覚えています。暗い階段とか。見知らぬ人との気まずい時間とか。フィンランドかぁ。行ってみたいし、もう少し知りたい国。
ムーミンは、時々読みたくなります。
トーベ・ヤンソン(Tove Jansson)
By Hans Gedda – http://www.svd.se/migration_catalog/3176414.svd/representations/c/Kultur-Gedda1, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=31292619
大田 2020年140冊目(通算497冊)