意外なことにビジネスに役立つ読書についての本をいくつか読んでもその名が挙がってこなかった「孫正義」の名前。
ForbesのNo.46でテレイグジスタンスという会社のCEO、富岡仁という方の話(すごくおもしろい!高校を中退してバイトに明け暮れている最中、母親に「親戚の結婚式があるからカナダに行こう」と誘われてカナダに行くも、翌日彼のパスポートを持って母はひとり帰国。強引に富岡氏をカナダに置いていく。そして勝手に高校の入稿手続きを済ませていた。お母さん、凄い。その後も母が送ってくるものはすべて本で、孫正義、本田宗一郎、稲盛和夫など起業家の本ばかりだったとか。)の中に(括弧の中で書いたとおり)孫正義の名が含まれていた。そして「暇だから読むんですが、孫さんの本を読むと、俺、何やってんだという気持ちになるわけです」と。
そんなわけで買って読んでみました。
孫正義さんが書いた本というのは無く、そして孫正義の名の入った本はいっぱいあるので何を読んでいいかわからなかったので、迷うより適当に選んだ。
読みながら富岡さんの「俺、何やってんだという気持ち」という気持ちを理解した。
本田直之氏も読書に関する本の中で理論の本より社長たちの経験談のほうが為になる、と述べていらしたが、それも実感しました。
頑張らないといかんなぁ、と強く思うので、松下幸之助さんの本と合わせて読むとバランスが良い。松下幸之助さんの本は、染み入る。副交感神経のよう。孫正義さんに関するの本は交感神経のよう。
ただ社長室室長の三木 雄信さんが著者なので熱い。メタ視点ではない。ファン心理に近い熱情交える文体と視点。でもそれは孫正義をそばで観てきたことで感じたものであるので、貴重な体験を拝借しているとも考えられる。