本の要約サイト「フライヤー」の創業者が、
実践しながら目指す「最高の組織」の在り方を
まとめたもの。
新たな組織論『ティール組織』(英治出版)で紹介される、
進化型組織を目指しつつ、実践して
起業し、発展させてきた大賀氏によるこの著書は、
個人的には幾分読みにくいものの、
実践して得た知見が散りばめられており、
理論と実践の間の宝物を
拾っていく楽しみが得られました。
本というものは、
そこから自分用に知識を抽出するところが
要諦だと考える、私にとって
要約されたものには、魅力を感じないので
フライヤーが提供するサービスにがっつりコミットしないものの
本を読む、本から知識を得るという姿勢に対して
ハードルをさげて、入り口を広げる、
そういうミッションを実践されているのではないかとおもっています。
同サイトでは、
本の要約のみならず、
気にある知識人たちのインタビューも掲載されています。
本の要約は、
出版社と拮抗しそうなのに
このような充実した内容に至るには
多くの障害があったはずなので、
やはり、尊敬の念を強く抱きます。
(大田 2019年 58冊目)