今をときめくZOZOの
名物社員、と言えるのかしら
田端信太郎氏の哲学?的著書。
『たった一人の熱狂』という著書を
出している見城徹氏の出版社、
幻冬舎らしさがにじみ出ているように
感じたのは、
この著書にもやはり、「熱狂」という
言葉が何度も出てくるからか。
結論だけ言うと
アマゾンの書評では酷評されているが
ずいぶんと参考になったし、
刺激を受ける部分が多々ある。
実践しているものの強みというものに
圧倒すらされる。
「それは違うんじゃないかな」
と反論の余地を探す自分も居たが
とくに反論もなかった。
ただし、何かが決定的に欠落している
気がする。
正しいことばかりで
間違ったことがなくても
それすなわち是とは言えない
のではないか。
私はいつも
この「熱狂」系の
言説に触れるときに
圧倒されると同時に
何らかの違和感を
決定的に感じる。
それは
哲学や倫理の森を
散策したあとに
一層際立って
感じられるようになる
違和感だ。
うまく言葉にしなくても
良いかもしれない。
「ただ何かが決定的に欠落している気がする」
という感覚だけは覚えておいたほうが良い、
そういう気がする。