福岡の市長、高島宗一郎氏の本を読んだときも感じたことだが、政治家を志す人は、ハートが異常に強い。本当に異常だと思う。
著者の高橋博之氏も、岩手県議会議員への出馬するくだりは、すごい根性論的な姿勢で、エビデンス好きな私からしたら、引きそうになるが、引かず惹かれた。県知事へも立候補するも次点で落選。それを機に、第一次産業の興隆に尽力する。そういう内容の本。
高島氏と合わせて、振り返ってみると「どうしてこんなに頑張れるんだろう?」という疑問が湧いて消えない。ちょっと気になるので、頭の片隅においておこうと思う。
わたしの友人にも農家がいるのだけれど、恩恵こそ受けているも、彼の生活を詳らかには知らない。知ったら、たぶんもっと食べ物のことを考えるんだろうなと思う。そしてそれは良いことのはずだ。それを実現していこうとしてるのが、著者の高橋氏で、生産者と消費者を結びつけていくための活動して「食べる通信」というサービスを事業している。
これはすごくおもしろい。サイトから引用すると、食べる通信とはこういう企画である。
「食べる通信」は、食のつくり手を特集した情報誌と、
彼らが収穫した食べものがセットで定期的に届く“食べもの付き情報誌”です。
これは、いいなぁ。とりたいし(さっそく購買してみる)、コンセプトがすごくクリア。
ところで、高橋博之氏のTEDの動画もある。
動画、おもしろいですよ。最後が微笑まし。
それにしても、この熱量、なんなのかしら。
いや、わたしたちだって日々情熱を仕事や恋愛などに多く注いでいます。ただ著書(ら)のあの情熱は、人種や種族がすこし違うんじゃないかなって印象を受けるのです。僅かかも知れないが、違うという。Common StarlingとWhite-cheeked Starlingのちがいみたいな。
いずれにしろ、食べものを作る人ともっと近くなるのは、すごく良いはず。「食べる通信」の購入を通して、もっと知ってみたいと思いました。
(大田 2019年84冊目)