1.この本に何を期待したのか?
2.この本から得たものは?
3.この本の要約。
1916年に出版された本で、原題は、
“The Apple Tree”。
作者は、イギリス人として二人目のノーベル文学賞受賞者、
ジョン・ゴールズワージー(John Galsworthy)。
主人公は、フランク・アシャースト。
銀婚式に、思い出の地を訪れる。
そこで、かれはかつて、大学を卒業した頃に、
つかの間の切ない恋をした。
徒歩での旅行中、怪我をした脚が悪化し、
旅上に見つけたナラコウム婦人の農家に
世話になり、よくなるまでの間、
泊めさせてもらう。
そこには、ナイーブで美しい、
ミーガンという娘と出会い、
相思相愛になる。
身分が違うことを憂うも、
アシャーストは、駆け落ちすると請け合う。
しかし……。
農家の家の中や、
田舎の風景の細かくて
叙情的な風景描写。
それらに囲まれながら、
若き青年の
初々しくも残酷で
未成熟な恋の機微の推移が
描かれている。
川端康成も耽読し、
『伊豆の踊子』に
影響が伺えるとのこと
(Wikipediaによる)。
世界的には、
“The Forsyte Saga”
で有名。
シェイクスピアの
『ハムレット』で
前王の殺害に使われるが、
「ヘボナの毒汁」であるが、
このヘボナ、
赤い実をつける針葉樹である
イチイ。
このイチイが
『林檎の樹』にも
出てきます。
毒としては使われません!