最近、
短い時間で
生産性をいかに高めるか、
という命題に興味が尽きないのですが、
いろいろな文献を読んでいると
効率の追求において
重要なのは、
意外なことに「無駄」である、という示唆を
多く目にします。
例えば
蟻が食べ物を見つけたとき、
それを仲間に伝えて
全員でそれを取って
巣まで運ぶという作業が
始まりますが、
ときどき
サボる、というかちゃんと
取るべき道順を辿らない
蟻がいます。
その行動の多くが
無駄に終わるのですが、
ときどきすごく近い道を発見したりします。
「あれ? こっちのほうが近くね?」
という発見をするんです。
他にも好例が多くありますが、
前口上なのでこの辺にしますが、
この本は、この上なく
知性の無駄遣いの賜物なわけです。
頭の良い学者たちが、
今のことではなく、
目にすることない遥か
2億年先をちゃんとした
根拠をもとに「創造」した世界。
人はどこに行く?
地球はどうなる?
そういう好奇心を
ぶわっと沸き起こらせる
ロマンスの本です。
疲れたとき、
悩んだときに
ちょっと開いて
パラパラと読む……
そうすると
世界の本質的な
広さに勇気づけられます。