わたしはグラフィックデザイナーもしているので書体や書体の歴史についてまあまあ知識を持ち合わせていますが、この本はこう……何を言っているのかものすごく分かりづらい。というかわからない。前提にしている知識のもちあわせがないといけない。なのに一般の方向けの講演だという。グーテンベルクあたりの時代の活字、挿絵、装飾と言った興味深いテーマで、それらがどういう系譜や機能をもっていたのかを解説していて部分部分はわかるのだけれど、構成、文体、文字の大きさ、いろいろなものが影響しあってとてもとても読みづらい本に完成しています。
誰にもオススメしませんが、ときどき読み返しそうです。
大田 2020年122冊目(通算479冊)