前回、平山 令明氏の『香りの科学』を薦めなかったので、じゃあ香りについてどの本なら薦めのるかというとレイチェル・ハーツ(Rachel Herz)のこちらの本。
英語の本のほうが安いので英語で良い方はこちらを。英語ならKindle版もあります。
平山氏の本にも書かれていますが、匂いというのは原始的なサインで、視覚が発達した人間はいくぶんおざなりにしがちなんですが、気づかないままにけっこうかなり重要な役割を果たしています。食事においてもそうですが、とくに「恋愛」。
あ、原題はThe Scent of Desireで、「欲望の香り」です。
わたしたちには指紋と同じように唯一無二の固有のものをもっていて、それが体臭です。体臭は何を反映させているかというと個体の(つまりわたしたちの)「免疫システム」。免疫システムを知ることがどうして重要になるのかというと、それが子供に引き継がれるから。ここからさらに驚くのが、が故に
それ(体臭)がその人を好きか嫌いかに多大なる影響を及ぼすということです。
女性なら、ピルを服用していると好きになる匂いが(遺伝子的に)反転します。
と斯様に人生に大きな影響を及ぼす知識でもあるので、日本語なら中古でしか手に入りませんが、ぜひぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。
大田 2020年142冊目(通算499冊)