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知的戦闘力を高める 独学の技法
山口周

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  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    2.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

以前読んだ「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」や「読書を仕事につなげる技術」の著者、山口周氏の著書。氏の著書を読んで、困るし助かるのは、読むべき本が増えること。例えば、著書の中で紹介されていてジェームス・W・ヤング氏の「アイデアのつくり方」。これを読むとまたデカルトの「方法序説」を読まねばなるまい、となる。さりとてそれらが偏りある読書傾向を作りかねないかと言えば、そうは感じない。読むべき本の種類は、多岐に渡りすぎなくらいのジャンルを縦横断していく。

山口氏の著書の気をつけなくてはいけないところは、文章が上手、耳心地も良く、読んでいるだけで自分が彼と同じくらい聡明になった気がしてくること。そして「面白かった!」で済ませてしまいそうになるところである。要は、読後にどれほど実践して氏の提示する方法論を自分のものにできるのか、ということだということを実践を徹して腹落ちさせたい。

多読(というほどまだ読んでいないが)をしていておもしろいのは、「繋がること」。スティーブ・ジョブズが2005年のスタンフォード大学卒業式でのスピーチで語っている中にも点と点を繋いでいくという表現が出て来るが、近い原理について触れているように思う。

しかし本は読めば読むほど、知識が増えれば増えるほど、行動に移すことを促されるような力を感じ始める。それは生きる力にも同化癒着する力だ。

(2018/02/17)