エルメスのジャン・ルイ・デュマ・エルメス氏が、中央公論社に依頼し、条件に合う漫画家として選ばれた竹宮恵子氏が描いたエルメスの初の社史。
馬具の造り手だったエルメスがどのようにして現在のようなラグジュアリーブランドになっていくのかを楽しく読めます。
スカーフのカレのエピソード、大戦時のエルメス、ケリーバッグなどのどれも「そうだったのか」と知るにつれ、エルメスへ惹かれるものがありました。
エルメスの歴史を知るということのみならず、時代から消えていく馬具と一流が、別のフィールドで生き延び、むしろ発展していくロマンと道程を学べることがありがたい本でした。
エルメスいいな!
大田 2020年78冊目(通算436冊)