「何が成功をもたらすかは言いあらわせない。だが、何が成功を妨げたり、台なしにしたりするかははっきりと言える」
という考えのもと編纂された本。
これを読んで思い出すのは、スティーブ・ジョブスの「何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい」という言葉(※1)。
成功する方法ではなく、失敗してしまうやり方を学ぶという考え方はとても有効そう。
ただ、ロルフ・ドベリ氏のこの著書、個人の発言とエビデンスを一緒くたにして紹介しているので、キャッチーだが、彼の主張を鵜呑みにはしないほうが良さそう、という気がしています。
うまくまとめられた52の誤謬にいたる知見から興味を持ったものは、すぐに自分で調べて確かめて、仮説を自分なりに立てるほうが良さそうだと思っています。
時間が経つと情報の信憑性を忘れるため。
気をつけてほしいが、気をつけて読むならオススメしたいくらいわかりやすい!
大田 2020年28冊目