47歳で肝硬変で死去した歌人で劇作家の寺山修司氏の有名な評論?。寺山氏が33歳の1967年に出版。4年後の1971年に映画として公開。
これがどう映画になるのかまったく想像できないのでyoutubeで検索してちらっと観ましたがなんとなくイライラしただけでした。
この本を読んでみて思い出したのは、坂口安吾氏や阿川弘之氏とか。わたしは日本の文壇についての知識が薄く、その匂いや空気やニュアンスに疎いのもありますが、頭の良い人が上手な修辞を使って、空虚なことを並べ立て、でもそれを真剣にやっている、という印象を受けます。内容によりもその姿勢から、何か得るものがありそうですが、わたしは今の所、好まず、よくわからない。
ただなんとなく、寺山修司氏は好きなような気もします。気のせいかも知れませんが。
文庫本のデザインは、鈴木成一デザイン室。
大田 2020年180冊目(通算537冊)