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藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
藤原 和博

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  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    0.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    勧めない

マルコム・グラッドウェルの
「1万時間の法則」を引用する人を信用しない

『新世界』を読んで、
西野亮廣に感銘を受けた勢いで
着手するも、ちょっと受けつけない。

どこが不満か嫌なのか
を書きつらねると
書く側にも読む側にも
対ストレスホルモン、
コルチゾールが発生する
ので割愛するのですが、
ひとつだけ。

いろいろなところで
引用される「1万時間の法則」について。

意味するところは、
誰でも何かに1万時間費やせば、
その分野で一流になれる
というもの。

これが世に広まったのは、
マルコム・グラッドウェルの著書
『天才! 成功する人々の法則』
(原題はOutliers —The story of success—)
によります。

キャッチーでわかりやすい説が故に
これを引用した話が多分にでてきますが、
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の
著者、山口周が、いたるところでこの説に異を唱えています

その言説には、腹落ちするところがあり、
一方で、グラッドウェルの説を擁護するのは
難しくなります。

要は、
エビデンスが脆弱すぎる
ということです。

では、才能に努力は勝てないのか?
というと論点がずれてきますが、
才能と努力については
別の場所で書きたいと思います。

まずはこの「1万時間の法則」を
鵜呑みにする人をわたしはちょっと
信用出来ないって話を終えてしまいます。

では、この
『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』
が面白くないかというと、
面白くないのだけれど、
それでも「行動を変える」小さくも確実な刺激を
かなり大雑把な算数を使って
与えてくれる、という意味では
有効だなぁと強く感じました。

それが気になる方は、
パラパラと目を通しても
良いかもしれません。

なぜなら、
才能と努力についての
最良解が、まさに好奇心にある
と考えるからです。

 

(2019/01/04)