先日読んだ『快感回路』の著者、神経科学者のデイヴィッド・J・リンデン氏の著書。翻訳者も同じ岩坂彰氏。
もちろん性的なテーマにも触れていますが、それのみならず痛覚についても、子育てについても重要な科学的知見を解説してくれています。
たとえば、「優しく触れる」ということだけを感知するためだけの神経があるのだそうです。C感触線維というもので、1秒に3センチから10センチの速さで撫でるとこの神経は興奮します。なので誰かを優しく労るときはこのスピードで撫でると良さそうです(笑)。セクハラには気をつけつつ。
読みやすいし、世俗的な例えをいっぱい出してくれるし、書きなれているので気軽に読み切れます。
触れにくくなったこの時代に、ぜひ触れることの大切さをこの本を通してしておきたいものです。
大田 2020年132冊目(通算489冊)