BRANDING TAILOR

CREATIVE LIBRARY

面白くて眠れなくなる進化論
長谷川 英祐

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    1.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    オススメ

イノベーションの本質に触れた気がします

 

『働かないアリに意義がある』の長谷川英祐先生による「眠れなくなるシリーズ」の進化論版。

相変わらず、読ませる文章力の長谷川先生で、読みやすくて、タイトル通りに面白い。

 

私がこの本で得たアイデアは、

進化には、無駄が必要

というもの。

 

ダーウィンは、生物を研究したかったのに、脱線して地層学にのめり込んだ。

その結果、

「地形の変化がものすごくゆっくりなのと似て(アナロジー)、生物もすっっげーゆっくり変化してんじゃね?」

と思い至って、進化論を生み出した。

生物学とは、ちょっと関係ない学問経由で、生物学に、今までなかった、次のステージたる進化論を生み出すことになっている。

ヨーゼフ・シューペンターが、イノベーションを「新結合」と定義しているけれど、この結合、

プラス というよりは カケル なんじゃないかなと。

他にも、経済学的なアイデアが、
生物学に活かされていました(時間割引)。

 

よって、目下、わたしたちが取り組んでいるミッションがあるとき、

そのミッションとは関係のない知識や経験というのが、必要で、

いつ何の役に立つかわからないそれらの収集をドライブするのは、

直感+好奇心

なんじゃないだろうか。

 

この考えは、一言で言えて、それは

セレンディピティ(Serendipity)

 

×がイノベーションの要諦で、

その×を生むのが、好奇心と直感で、

好奇心と直感を、ヒューリスティックに言い換えれば、それは

「遊び」

 

わたしたちは、人生を進化させたければ、

ミッションを進めたければ、

「寂しいから」とかではない、

「なんだか気になるから」「ちょっとやってみたいから」発の

遊びが必要不可欠なのではないか、

というのが、私がこの本を読んでえたアイデアでした。

 

(大田 2019年 59冊目)

 

 

 

 

 

(2019/05/07)