BRANDING TAILOR

CREATIVE LIBRARY

死の壁
養老 孟司 (著)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    1時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

死について一通り考えをまとめてみたくて手に取りました。

解剖学的に口というものはないそうです。

これに似て、一人称の死もない。にも関わらず、人は、それがあるかのように思い込んでいます。

一人称の死がないということは、自分の死はないということでもあります。

死というのは、常に他人のもの(二人称や三人称)。

それでいて、著者は、死について考えることは良いことだと言います。

 

私事ですが、我が家には、犬が二頭おり、若くもないのも手伝って、彼女たち(メスなので)の死については毎日考えています。

それにつられるようにして、わたしや妻は、自分たちの死についても日頃から考えています。

死について考えることで、浮き彫りになるのは、大切なものへの時間の使い方、自分たちの時間の使い方、つまり生き方です。

そんなわけで、この本は、死について考える習慣を身についける良書だと思い、必読書として推薦します。

 

大田 2020年21冊目

(2020/02/13)