岡崎久彦氏による冷戦時代(1982年初版)に出版された日本に欠落した戦略的思考の啓蒙を狙った著書。
岡崎氏は、1930年生まれ、2014年に死去。
伊藤博文が内閣総理大臣の時代に外務大臣だった陸奥宗光の従弟。外交官。
戦略って大事やで、という内容です。
現代とは、合致しない内容ながら、過去を振り返って検証する機会と軍隊がないゆえに欠如しがちな戦略的思考を育む機会を得られます。
それにしても外務省、外交官という視線を拝借して世界をみるとずいぶんと違った景色が見えてきます。
インテリジェンスというものがフィクションなのか実在するのか、もっと近くによって確かめたいものです。
わたしが直近でほしい知識とは違うのですが、マクロの視点は必要で、それをレベルアップさせるには外交官視点は有効かも。
虫の眼、魚の眼、鳥の眼
ですかね。
大田 2020年 67冊目 (通算425冊目)