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活字組版の名刺

印刷された文字を意味する「活字」ですが、本来は活版印刷において組み並べて使う金属製の字形のこと。現代でも活版印刷は様々な場面で使われていますが、データで樹脂や金属の凸版を作って印刷することが多いです。これらを「凸版印刷」といいますが、先の活字を使った印刷は「活字活版印刷」といいます。写真を見ていただくとわかると思いますが、活字と込め物を「組んで」 版を作ります。「組版」ということばはここから来ています。

活字組版の面白みは、まず文字が活版印刷所が所有している(または手配できる)文字しか使用できないこと。欧文和文ともに数種類用意されていますが、無地蔵にあるフォントのようには選べません。そして文字以外の部分にも人がスペースを作るために込め物が使用されています。それが故に、気の所為と言われればそれまでですが、印刷されたものに「重み」があるように感じます。何も印刷されていないところにも人の手が施されている、それが活字活版印刷です。活版印刷のため、圧を強くすると印刷された部分が多少凹みます。凹まないように印刷するのが職人としての妙技の現れでもあるのですが、ぬくもりを伝えるため、最近ではわざと凹みが感じられるように印刷することが多いです。凹み具合は人の好みによりますが、佇まいに職人の技術や思いやり、凛とした矜持などを感じることができるのではないかと思います。誠意ある方が、誠意ある作り方をしている名刺を使用することで、名と体がうまくマッチします。美しいブランディングといえます。

Client

山本千織様

デザイン費

35,000円(税別)

印刷費

30,000円(税別)

部数

500枚(単価60円)※税込みの印刷費にたいしての単価。

用紙

ハーフエア 四六判180kg

印刷

活版印刷(活字組版)