アメリカのフォトグラファー、Toni Frissellの写真集。
彼女は、Vogueから戦場まで、幅広く撮っていて、そのどれにも程度の差こそあれ、温もりを感じる。
きっかけは、ビル・エヴァンスのUndercurrentというアルバムのジャケット。
水面下に横たわる女性の姿態は、ものすごく記憶に残る。
もう中古でしか手に入らないけれど、買ってみたら、ミシガン州立大学の図書館にあったものだった。
なんとなく楽しい。
わたしの手元に至る経緯が物語みたい。
写真のなかには、英国元首相のチャーチル夫妻も居た。
大田 2020年8冊目
一世を風靡したユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』以降の『ホモデウス』や『21 Lessons for the 21st century』を読むなら、ピンカーのこの本も読んでおいたほうが良い。
語弊とか間違いとか恐れずに雑に言うなら、
ユヴァル・ノア・ハラリさん、暗い
ってところで、命をかけて書かれた「ファクトフルネス」を読んでみたら、
あれ?未来も今もそんなに暗くなくない?
って希望というか、元気が湧くのだけれど、
そのファクトフルネスが開く目をもっと広く、遠く、冷静に、みたいな姿勢で書かれた本が、「21世紀の啓蒙」。
原題は、Enlightenment Now。
ところで、スティーブン・ピンカーさんは、アメリカ合衆国の実験心理学者。
ハーバード大で教えているみたいです。
公式サイト
大田 2020年7冊目
「とりあえずマックス・ウェーバーに一回ふれてこと」が動機で読みました。
時代がおもしろい。
尾高 邦雄による翻訳が1936年。原本の出版が1919年。第二次世界大戦前の日本、と第一次世界大戦の末期のドイツなんですね。
そんななか読まれたってことを考えて読むと、当時の学生たち、または先生たちの気迫のある息遣いが聞こえてきそうです。
が、難解!
「こういう本です!」ってまだ説明しがたい。ただし翻訳者の尾高さんが、わかりやすくまとめてくれています。
そのまえにこの本は、マックス・ウェーバーが、1917年に大学生に向けてした講演で、教師や研究者っていいなーって憧れがちの学生たちに、
「現実はちゃうで」とたしなめる内容で、学者たちの現状を開陳しています。あ、尾高さんは、どうまとめているかというと
ウェーバーがこの講演で言おうとしていることは次の3点
1)経済的職業の意味としての学問の現状
2)職業としての学問に対してとるべき態度
3)学問と政治はきっぱりわけるべし。教師は指導者じゃないから主観的な主義主張を学生に押し付けたらいけない
とかく触れにくそうな、めんどくさそうなマックス・ウェーバーに「えいや!」と触れてみた感想としては、理解することはちょっと諦めて、いっかい声をきいておこ、触っておこう、それから湧く疑問にひとつずつ向き合おう、というの良さそうな接し方かな、と思ったよ、というものでした。
そうそう、英語でのタイトルは「Science as a Vocation」。学問って、サイエンスなのねーと今更ながら得心したのと、Vocationってことばに含まれるニュアンス。元来、「神から与えられしもの」という意味が含まれるこの単語。やっぱりもっとキリスト教に精通しておかないと深いところで理解しそこねるなぁと自戒。
大田 2020年6冊目
エルメスのバーキン(14個!)、ジョージ・ネルソンのプラットフォームベンチ(もちろんレプリカじゃないもの)、シャツは、ターンブル&アッサー、革靴はジョン・ロブ(だらけ)、スーツは、アンダーソン&シェパード……。
がちゃがちゃしたMoMAか。
オーディマ・ピゲって、そんなにいっぱい買う腕時計なの?(笑)
気持ちよく散財していて、良い。
大田 2020年5冊目
ワーグナーと仲良かったんだ!ということを知りました。
ヒトラーにもつよく影響を及ぼしたとか。
スティーブン・ピンカーによれば、
ヒューマニズムに敵対するものを育て思想がニーチェだとか。
スティーブン・ピンカーは、『20世紀の啓蒙』のなかで、ニーチェを「ロマン主義的ヒロイズム」と言い換えているが、これを知らずにニーチェだけを読んでいると、いささか心酔してしまいそうな心地よさが筆致にあります。道徳的権力に立ち向かうヒーローのような響きに感銘を受けるからでしょう。山口周さんもニーチェについては、ちょっと警戒するように的なことを述べていて、その前知識もあってか、距離をおいて読んだ。
読んで初めて「ヒロイズム」の意味を体感する。
ぜひ、スティーブン・ピンカーの読後に着手してほしい!
原題は「Ecce homo」。
大田 2020年4冊目
もうマーマレードのくだりを知っただけで良いと思っているくらい。
ところで、原題は、フランス語で、À la recherche du temps perdu。英語だとIn Search of Lost Time。
トーマス・マンの『魔の山』でも長い道のりに感じだが、プルーストのこの小説、どうやって読み終えたものか。長い長い小説なのに伏線を回収していくらしく、それを楽しみに読めば読み切れるというアドバイスも得たことがあったけれど、その前にディケンズでも手を付けたい。
とりあえず1冊目は読んだ!
大田 2020年3冊目
こりゃ必読書。
ブラジルのSemcoに匹敵する型破りで、それでいてこれからの企業の有り様を指し示した経営スタイル。
GDP信奉から抜け出すAbhijit Banerjeeらの考えに近いかも。
現在、アマゾン傘下になったけれど、革新は止まらない。
経営者のとトニー・ジェイがすごい。
どうすごいか。
幸せのことばかり考えている。
科学と経験も重視。
信頼を培うための投資を忘れない。
ザッポスという会社をだれもが知っているほうが良い。
著者も社員たちもちと熱がありすぎて、距離をとってしまうところもあるが、得るものがこのうえなく高い価値。
YoutuberのMBも絶賛してました。
大田 2020年2冊目
ギリギリオススめ。
その理由は、
読みにくい!
タイトルから、開いた感じの読みやすさを期待するも、バリバリ難解というか閉じた筆致で、分かりづらいわ読みづらいわ。
でも、得るものがある!
脳は、アルゴリズムやん!
ってことを前提にするけど、感情(快感)って、人を動かすやん。
動かす力を動因というけれど、この本では「意欲」という言葉が使われている。
意欲を形成するのは、感情だけれど、一番強い感情って愛。
愛の定義には、渡辺裕子の『自分を愛するために』を引用。
愛とは人との関わりを求め、人の存在をそのまま受け入れるための価値の尺度ということになる。そしてわれわれは、愛をもつためには、自分自身が愛を受けた経験をもってそれを学習し、脳内にそうした回路を形成していかなくてはならない(渡辺裕子著『「自分」を愛するために』、いのちのことば社、一九九三年を参照されたい)。
科学と宗教の関係にも言及。
これを読んだ上でダン・ブラウンの『オリジン』を読むとおもしろいかも。
バイオリンの習得のエピソードが秀逸!
優れたバイオリニストを数多く育てられたことで知られる鈴木慎一氏は、優れたバイオリニストを育てる方法として次のように述べられている(鈴木慎一著『愛に生きる』、講談社、一九六六年)。すなわち、バイオリンを習いたいといってきた子供たちに、最初からバイオリンをもたせることはしない。まずはその親に、一曲弾けるようになるまで指導するのだそうだ。この間、子供には家庭でバイオリンのレコードを聞かせるのである。そうして親が弾けるようになってくると、子供にとってはバイオリンのある環境が自然なものとなる。そしてそのうちに「自分もバイオリンを習いたい」という意欲が自然と沸いてくる。そうしたときに、はじめてバイオリンをもたせるのだそうだ。 普通の子供は、自分からバイオリンをやりたいとはなかなか思わないものである。一般的には、「親に言われて」ということが多いだろう。そうした子供に無理やりバイオリンを持たせても、決して上達しない。自分から弾きたいという気持ちにさせること、意欲をもたせることが、熟達への第一歩だというのである。鈴木氏の話は、脳がある目的に価値を認め、意欲をもつことによって学習性を高めるという脳の特性とよく合致している。
感情、動因をコンセプト以前に重視することにした。
大田2020年1冊目
看過されやすいが、ベルナール・アルノーの過ごさは、知っておいたほうが良い。
大田 2019年208冊目
ちょこちょこ目にしてきたビル・キャンベルの名前。
その詳細を得られる。
大田 2019年207冊目
シャーロック・ホームズの時代背景を知るために。
とまれ、面白い。
大田 2019年206冊目
初めて読んだ浅田次郎氏の小説。
意外にぜんぜんみずみずしい!
表紙がかわいくて手にとったがのがきっかけ。
大田 2019年205冊目
日本の経営者について彼を外すわけにはいかない、ヤマト運輸の元経営者、小倉昌男。
気持ちいい!
大田 2019年204冊目
ゴールドラットの『ザ・ゴール』(2も)に通じるところあり。
常識を疑って、ロジックを信じよう。
大田 2019年203冊目
勧められて。
色川武大を知らなかった。
日本のこのあたりの文学は、さらっと一通り抑えたいかも。
大田 2019年202冊目
気後れせずに手をつけたいシェイクスピアまわり。
とっつきやすいのがこの『ロミオとジュリエット』。
映画『ウェスト・サイド・ストーリー』は、ロミオとジュリエットとパロディ。
大田 2019年201冊目
ファッションというのは、ビジネスと哲学が融合した学問じゃないかと思うことがあります。
そういう文脈からも、ガブリエル・シャネルを無視することはできないので、多くの写真を通してシャネルを感じるのは、有意義。
大田 2019年200冊目
2019年に読んでよかった本としてこの本を含めます。
わかりにくい!わかりにくいんだけど、何かが大事。
何が大事なのかというと
見えない何か。
でも見ようとすると感じる。
水のように。
大田 2019年199冊目
強く強くオススメする養老孟司さんのエッセイ。
冒頭だけでも!
より良く生きるということは、効率化から距離をおいたところにある逆説に触れられます。
大田 2019年198冊目
すごく面白いが、面白さに流されずにコスト計算について考えを刷新したい。
漫画も出ているみたい。
大田 2019年197冊目