原題は、「イノベーターのジレンマ」。
優良企業こそ破壊的イノベーションに失敗する、
ことを実例をもとにして解説してくれたもの。
経営者の多くは、すでに読んでいらっしゃるかもしれない。
ここには触れられていないが、
全米に8000店舗もあったDVDレンタルショップの
ブロックバスターが、
あっという間にネットフリックスらの台頭に
消えてしまったことを思い出す。
市井としては、
アップルが行ってきた
「新しい市場」が、その影で
多くの企業や産業を
古きものへ追いやってきたかを
考えるとわかりやすい。
地図、カーナビ、
音楽プレイヤー、
カメラ等々。
さてのこの本では、
破壊的イノベーションに失敗した
企業は、理想的な経営をしてきた
優良企業であったことを強く訴えている。
良い企業経営は、
破壊的イノベーションに
駆逐されてがちなのである。
それがなぜなのか。
それは企業の「バリュー・ネットワーク」の
あり方に拠る。
このバリュー・ネットワークについて
詳らかに紹介されています。
そして
優良企業でありながら、
破壊的イノベーションを生き延びる
ための方策もまた
ここに記されている。
この本は、
一度は読んでおくべきである。
成功している方も
これから成功する方も。
これまた、「勧めない」のは、
ここでの本の紹介は、
「ビジネスに役立つ本として」という隠れた枕詞があるからで、
個人的には大いに楽しく読めた。
阿刀田高さんの真骨頂ともいうべき
ダイジェストの力について、
大きく紙面を割いて語ってくれている。
さて、勧めない、と言い切ったものの、
このダイジェストを作る力については
ビジネスには本来大きく役立つ。
のみならず、こうして本を読んだ後に
必ずすべきは、本から
何を知ったのか、ということを
ストックすることである。
そういう意味は、
「間接的に」多く学ぶ部分がある。
ただビジネスに直接的ではない、というか。
いくぶんかの「寄り道」感を感じる。
ものを書く、創造する、ということに
主軸をおいて生きていくのであれば、
むしろ必読書になる。
さてどのような内容かといえば、
小説家であるとどうじに、
多くの必須知識をダイジェストにしてくれている
方である、阿刀田高さんの作法の開陳である。
齢70を過ぎて書き記したものだから
半ば半生を振り返っての書という面もある。
私は、
旧約聖書、新約聖書、コーラン、ギリシャ神話の
概要を彼の「知っていますか」シリーズで
読みかじった。
どれもある程度知っておいたほうが
良い必須の知識である。
これらをしらないと
ニュースも絵画も小説も
国際情勢も経済も
いまひとつピンとこないことが多い。
お世話になっている先生の
思う作法を学べる良書である。
と同時にまた
阿刀田さんは言葉遣いが気持ち良い。
最近では使われなくなった言葉を
ときどき織り交ぜて語られる。
たとえば「あらまほしい」など。
このような言葉が出るたびにきゅんきゅんしてしまう。
本を多く読むということ、
そのものには、あまり価値がない。
読んで何を得たか、
何を学んだか、
それを骨身に変えてこそ
意味が生まれる。
そう意味でも
そのメソッドを
学べる良い機会である。
さて、そうなると
「勧めない」のは
独り占めしたい意地悪な
気持ちからかも知れない。
東洋経済の記者、山川 清弘さんによる
関東周辺(というわけでもないのだけれど)
ラグジュアリーホテルの紹介。
ホテルは以下の9つ。
パークハイアット東京
東京ディズニーランドホテル
セントレジスホテル大阪
シャングリラホテル東京
ウェスティンホテル東京
東京ステーションホテル
マンダリンオリエンタル東京
星のや軽井沢
帝国ホテル
さて、タイトルからして
直感的には
東京の、とか、
日本の5つ星ホテル、
などといったテーマでくくられている
ことを期待したが、
なんぜか大阪や軽井沢のホテルを
1つずつ扱っている。
そして2軒めにディズニーランドホテルが
出てくると「ラグジュアリーホテル」として
しっくりこない、というのが率直な私見。
ディズニーランドホテルは、
確かにラグジュアリーなのだけれど……。
この手のラグジュアリーホテル
紹介本は、実のところ充実していない。
行きながら、いろいろ自分で調べたり、
ときどき雑誌で取材されているものを
読んだりして収集していく他ないと
目下判断しているのだけれど、
この本は、いくぶんとりとめが
なさそうで、東京のラグジュアリーホテル
(ディズニー、大阪、軽井沢を除く)6軒について
支配人へのインタビューなどを通して仔細な
情報を提供してくれるので、
その点はすごく満足できた。
また文体が
さすがに流暢で、読みやすい。
オススメしない理由は、先にあげたように
テーマが弱いという点に終始する。
ホテル好きとしては
楽しく読めた。
タイトルには「一泊十万円でも泊まりたい」とあるが、
星のや軽井沢以外は10万以下で泊まれます。
例えば、帝国ホテルは
本館でやすければ4万で泊まれます。
面白かった!でもこの読み方してたら1冊読むのにどれだけ時間かかるだろう、、、。
とは言え、100冊の無駄な読書より1冊の濃い読書のが有効だと思うし慣れればスピードも上がるだろうから、頑張って取り入れてみようと思った。
印象的だったのは、
結果が正しいかどうかはともかく自分で実践することが重要という主張が何度も出てきたこと。確かに、正解を求めていたら全然前に進めないので、とにかくやってみることが大切なんだろう。
週刊文春で連載されている
伊集院静さんの人生相談の傑作集。
私たちは、つらいことがあると
「ダメな人生にまっしぐらに落ちていくドグマ」
に陥りそうになることがあります。
ドグマとは、「宗教の教義」という意味から派生して
「独断的な思想」という意味の言葉です。
例えば、
失恋したあとに
「もう女(または男)なんで信じない!」
とか、
事業に失敗したあとに
挑戦することは無意味だと思いコムことなどが、
この「ダメになっちゃう方向のドグマ」です。
1や2を知って、
のこりの1000を判断することは
愚かしいことなんですが、
傷心から立ち上がるために
どうしても傷つけた原因を
まるっと排斥したくなる。
こうした人間的な愚行に陥っちゃわないための
スタビライザーとしてこの本は機能します。
この上ない悲しみ、
恋愛上の問題、
金銭、ギャンブルの問題……
まさに生老病死にまつわる苦しみ
からの救われ方、
というよりも
もがき苦しんでいる人への
静かで温かな共感と示唆、
があります。
伊集院静さんの言葉によって
私たちは、ドグマに陥らずに
すむバランスを得ることができるようになる、
すくなくとも伊集院さんは
それを目指して答えているように思えます。
ただ
わかりやすくするために
彼のドグマもまた
あります。
それに対しても
距離をとりたいと
警戒する気持ちが
私個人にはあります。
なのでお薦めはしないのですが、
悩みのバラエティには、
驚くので、
世界の広さを知るには、
大変お薦めします!
実存主義というものをとりあえず
知るには、最適な本として
阿刀田高さんが紹介しているのが
この本です。
原題は、
『実存主義とはヒューマニズムである』なのだけれど、
長いので邦題は上記のようになったそうです。
哲学全般の知識がなくとも
難解ではなく、わかりやすい。
要約するならば、
「わたしたちは、自分を自分で定義する存在である」
ということになると思います。
神、倫理、哲学、政治、憲法、など
外部にある規律以前に、
自分たちの規定するのは、自分たち自身だということ。
神などを寄る辺することを
否定することは、孤独や不安を
生むも、
と同時に
自分の未来を
作れるのは
自分だけであるという
積極的な真実も提供してくれる。
また思案、思想ではなく
行動が私たちを定義する、
ということについても述べています。
サルトルの実存主義は、
ボンジュという詩人による論文のこの引用が
わかりやすく代弁していると思います。
「人間は人間の未来である」
僕らが、
なにかに迷う時、
この本をパラパラと読んでいると
何となく元気になる気がします。
なぜなら、
僕らを悩ますものは、
外界と自分との関係であり、
この本は、僕らの視点を
一度、自分の内側に釘付けるから。
自分が何を望んで、どんな行動をとるべきか、
そういうシンプルな課題に
すべてを集約してくれるから。
教養として、というよりは
一種の聖書として
目に見えるところに置く本として
オススメします。
不倫という切り口から、
偏見を排除した愛情を介した
人と人の関わりの本質を
丁寧に解説してくれている本です。
「どうして不倫をするのか」、
「どうして不倫は強くバッシングされるのか」
ということについても知れますが、
それ以外にも、欧米とアジア圏とで
行動傾向の違いが、遺伝子的な違い
を基にしているということについても
知ることができます。
具体的に言うと
セロトニンという脳内伝達物質があります。
これは生体リズム、睡眠、体温調節などに
関与する物質であり、
また新奇なものに対する積極性を高める
力もあります。
よってセロトニンが少ないと
積極性がなくなり、
うつ病や食欲、性欲の減退などが
引き起こされます。
体内のセロトニンの量を調節しているのが
「セロトニントランスポーター」というタンパク質で
この機能を決める遺伝子が2種類あります。
S型とL型で、L型だとセロトニンが減少しづらく、
S型だと減少しやすい。
両親からともにL型を受け継ぐとLL型となり、
セロトニンが減少しづらいため、楽観的で野心的な性格になります。
一方、S型を2つ持っていると
セロトニンが減少しやすく、不安を感じやすい。
アメリカ人はLL型が多くて30%、
日本人はSS型が多くて65%。
Youtubeで
高いビルに命綱なしで登ったり、
失敗したら大変なことになりそうな
発明品を作ったりする、
むちゃくちゃな行動をする欧米人が
多いのは、
そしてアジア人には少ないのは
こうしたセロトニントランスポーターの
違いから来ているかもしれません。
外交にもその違いが
関与しているかもしれません。
その他にも
恋愛の体質にある3種の型があることについて
知ることができます。
総論として、
不倫の有り様を知る以上に
自分自身の恋愛や夫婦関係、
子どもの教育について
有益な知識を
多く得られる内容です。
例えば、出産後
すぐに母親の胸のうえで
赤ちゃんを抱っこしたり
哺乳させたりする
「カンガルーケア」が
近年欧米でも推奨されています。
抱擁やセックスが
生み出すオキシトシンが
愛情を形成し、
抗ストレス作用を効果を
生むということを
知っておくことは
夫婦間のみならず、
親子間においても
重要な知見でしょう。
そういったわけで
不倫に興味がある方のみならず、
万人にお薦めしたい本です。
行動経済学の考え方をライフハックにあてはめて解説した本。
煽りの強いタイトルと表紙にどうしても抵抗があったが読んでしまった。
ハロー効果、利用可能性ヒューリスティック、デフォルト値バイアス、感情ヒューリスティックなどについて書かれている。
筆者の提唱した錯覚資産という概念は面白かった。スルスル読めます。
ファスト&スローを読みたい。
最近、
短い時間で
生産性をいかに高めるか、
という命題に興味が尽きないのですが、
いろいろな文献を読んでいると
効率の追求において
重要なのは、
意外なことに「無駄」である、という示唆を
多く目にします。
例えば
蟻が食べ物を見つけたとき、
それを仲間に伝えて
全員でそれを取って
巣まで運ぶという作業が
始まりますが、
ときどき
サボる、というかちゃんと
取るべき道順を辿らない
蟻がいます。
その行動の多くが
無駄に終わるのですが、
ときどきすごく近い道を発見したりします。
「あれ? こっちのほうが近くね?」
という発見をするんです。
他にも好例が多くありますが、
前口上なのでこの辺にしますが、
この本は、この上なく
知性の無駄遣いの賜物なわけです。
頭の良い学者たちが、
今のことではなく、
目にすることない遥か
2億年先をちゃんとした
根拠をもとに「創造」した世界。
人はどこに行く?
地球はどうなる?
そういう好奇心を
ぶわっと沸き起こらせる
ロマンスの本です。
疲れたとき、
悩んだときに
ちょっと開いて
パラパラと読む……
そうすると
世界の本質的な
広さに勇気づけられます。
見て、読んでいて、
新国立競技場の設計・建築をされている
隈研吾さんの展示会をみたときにも
同じように感じたことを思い出しました。
「楽しそう」
イマジネーションを
人を包み込んだり、
凌駕がするほどの
大きさで具現化できることの
楽しさ、をトラフ建築設計事務所の
建造物、制作物にも
感じました。
自由で無形のイマジネーションと
設計など数学的に保証するロジックとが
これほどまでに融合するのは
建築の世界をおいて他にないのではないでしょうか。
私は数学も
好きなのですが、
シンボルマークなどを
デザインするときに
数学的根拠を
持たせることが多いのですが、
それが存在を保証する機会は
すくなく思います。
対象が心象であるためです。
しかし建築は
対象は物質です。
そこに憧憬と
と同時に畏怖も
感じます。
空間を作るということを
近くやりたいと強く思いました。
kurarayのロゴのデザイナーとして気になったので
作品集を購入してみた、副田高行さん。
スターバックスなど、
広告を使わずにブランディングを
浸透させ、成功さている企業や
商品が多く見られ始めた現在、
思うに、
広告の相対的な価値は減りつつあるように
感じます。
そう思う今だからこそ、
美しき、副田高行さんの
広告作品を見ることに
一種にレガシーを眺めているような
感慨が湧きます。
業界の盛衰に関わらず、
副田さんの広告から感じるのは、
与えられた広告という条件の中で
ストーリーを紡ぎ出そうとして
具現化している意志であり、
その結果で、
課題に対して、
ストーリーと美しさを
アウトプットし続けることの
凄さと、人間の可能性に
感動を覚える。
しかし
私自身が
テレビに接する時間が
劇的に減少し、
雑誌もdマガジンで読むようになった
今、やはり広告というものに
かなり距離を感じます。
もっとも広告に
接するのは新聞です。
美容院で読了。ササッと読めてワクワクできて、とても良かったです。
自他共に認める(?)インドアですが、キャンプって良いなと思った。
「家で1日ボーッとしてるとなんか時間を無駄にした気分になるけど、キャンプで1日ボーッとするのは気持ち良い」というようなくだりがあって、やけに納得してしまった。
翻訳か原文かその両本に
問題があると思われ、
かなり読みにくいのだけれど、
それでもおもしろい。
私はチャーチルについて
ほとんど何もしらなかったのだけれど
とりあえず、
ダイジェスト的に知るには
良かったのではないだろうか。
他のチャーチルについての
またはチャーチルの著書を
読んでみないと
総合的な判断はできないが、
チャーチルの人となり、
そして何をしたのか
簡単に知ることができる。
その名が
引き合いに出される
偉人が何人かいるが
チャーチルもその一人で
先日読んだダン・ブラウンの
『オリジン』にも
その名が出てくる。
それにしても
人となりを知るにつけ
どうも、サイコパスの
傾向があったのではないか
と思う部分がある。
それはつまり
スティーブ・ジョブズと
合い通じるところが
散見されたことも意味している。
故に
真似ることは難しく
しかし学ぶことが
できる人物ということである。
すくなくとも私にとっては。
それと!
ショートスリーパーだった
チャーチルは
同じくショートスリーパーとして
有名なナポレオン・ボナパルトと
同じく長い入浴を日課にしていた。
寝てるでしょ。
お風呂で。
有名なのでしょうが、
いままで全く少しも
読んだことがなく、
私が、ビジネス関連の本を
多く読んでいるからか、
Amazonから執拗に
勧められて視界に入り続けるので
読んでみた。
これまた
通俗的すぎるものの
面白かった。
実践を促す行動、
その根拠に
バフェットや、ヘンリー・フォード、
ドラッカーにマイケル・ジョーダンなどの
逸話を紹介してくれる。
どれをとっても
片っ端から実践してみたらいいじゃないか、
と思え、反論の余地がない話ばかりだが、
「わかり易すぎる怖さ」みたいなものは
感じた。
それは自分で
補えば良いのでしょう。
それにしても
教訓の多くを
このようにわかりやすい
ストーリーに
織り込むことって
できるのだなぁと
そのドラマツルギーにも
いたく感心した。
「またDaiGoか」と思われそうですが、
またDaiGoです。
以前は
「好きな著者が現れたら、
しばらく距離を置く」
ということをしてバランスを
取ろうとしていたいのですが、
速読がある程度身についたら
「ちゃっちゃと読んでしまおう」
という考えに変わりました。
正直に言えば、
アマゾンプライムのセールだったので
買っちゃいました。
さてこの本ですが、
とくに「自分を変えたい!」
と思っていない方にも
おすすめします。
まずは
予想される偏見みたいなものを
取り外す試みをしたく思います。
メンタリストのDaiGOですが、
テレビで彼を知っている方々は、
なんとなく
「賢くて、胡散臭いやつ」
というイメージを持っている
気がします。
しかし彼の著書の
多くは、多くの本や
論文を読み、
あるテーマで
知った知見を編纂したものです。
もちろん私見により
語りも介入しているでしょうが、
そこから得るものは多大です。
疑問に思うのあらば、
彼が参照した本か
それとは対象的な
本や論文を読んで
自ら知識体系を確立すれば
良いでしょう。
僕自身、
DaiGoが勧める本は、
結構読んでいます。
もちろん勧めてはいない
本も読んでいます。
というわけで是非一度
読んでもらいたいのですが、
この本の良いところは……
良い変化を得られるであろう
ものすごく具体的な
行動示唆ばかりであること。
実践しやすいのです。
など。
そしてそこには
科学的な根拠があり
それもある程度
示してくれています。
自分を変える、
というよりは、
よりよい人生に
きっと近づける……
そういう知見に溢れた本です。
直球のタイトルで思わず買ってしまったが、用語集+心構え集という感じで、ちょっと予想とは異なる内容だった。
この本だけを読んで卓越したグラフィックデザイナーになれるかと言えば、なれないだろう。
一番初めの「考える」の章が個人的にはもっとも面白かった。
主に男性のビジネスにおける「見た目」について書かれている本。
第一印象の大切さに始まり、イメージコンサルティングの威力、自分のイメージ分析などから、ビジネスファッションのルール、ヘアケアやスキンケア、表情の作り方まで一冊で網羅している。
ファッションでも事細かなスタンダードのルールが書いてある。単なるスーツやシャツの選び方だけでなく、靴下や小物やアクセサリーについても様々にルールがあるのだと驚いた。
残念ながらすでに中古でしか購入できないが、普遍的なルールとして男性がマニュアル的に持っておくにはとてもいい本なのではと思う。
願わくば、この女性版を出してくれないものだろうか。
メンタリストDaigoさんによる集中力アップのメソッドが詰め込まれた本。
実践しやすいメソッドがずらりと並んでおり非常に勉強になりました。
・いま無関係なものをとにかく視界から消す「とりあえずボックス」
・15分のパワーナップは3時間の睡眠に匹敵
・優先順位が高いものだけを行うアイビーリーメソッド
・集中力を高めるポモドーロテクニック
などなど。
ポモドーロテクニックの1回目で「そのあと何をやるのか洗い出す」というのは当たり前のようで目から鱗だった。
見返しながら実践していきたい。
佐藤優さんが
池上彰さんの凄さに
「通俗化する力」を
挙げていました。
「週刊こどもニュース」が
その良い例だと思います。
そんな池上さんが
本書のあとがきで
「わかりやすさの罠」
について述べていました。
それがすごい!と
僕はびっくりしました。
自分の強みについて
自ら警鐘を鳴らしている
わけですから。
池上彰さんが
わかりやすく時勢を
語ってくれることを
読んで知って
次に自分自身で
深く掘り下げる。
ときには池上さんに対して
疑ってかかりながら。
読書もそうですが、
人が要約してくれたもの
は契機としては素晴らしいのですが
本当の知識にはなりません。
その際に重要なのは、
自分で「抽象」することです。
敬愛する山口周さんと
僕とでは、
長谷川 英祐さんの
『働かないアリに意義がある』で
心に留めた場所が異なっていました。
この違いがすごく大切です。
それにしても
新聞を読み解くには、
とても助かるシリーズです。
堀江 貴文さんの本は、
進んで好んで
読まないつもりでいるのですが、
「読むと手っ取り早く元気になる」
という魅惑から、意味もわからずに
元気のでないある日、
つい手にとって買って読んで
目論見通り元気になりました。
タイトルより
帯的(帯じゃない!ブックデザインは
鈴木成一デザイン室)な部分の
「炎上される者になれ!」の
ほうが数倍大きい。
信奉はしていないし、
どちからといえば
いくぶんある部分では
良いとは思っていないのだけれど
それでも書いている
(言っている)ことの多くに
同意し、鼓舞されます。
「ちょっとした出来心で」
読んじゃった感がありますが、
やっぱり元気になります。
(しかし読んでいることは
隠したい気持ちは少しある。)