『新世界』を読んで、
西野亮廣に感銘を受けた勢いで
着手するも、ちょっと受けつけない。
どこが不満か嫌なのか
を書きつらねると
書く側にも読む側にも
対ストレスホルモン、
コルチゾールが発生する
ので割愛するのですが、
ひとつだけ。
いろいろなところで
引用される「1万時間の法則」について。
意味するところは、
誰でも何かに1万時間費やせば、
その分野で一流になれる
というもの。
これが世に広まったのは、
マルコム・グラッドウェルの著書
『天才! 成功する人々の法則』
(原題はOutliers —The story of success—)
によります。
キャッチーでわかりやすい説が故に
これを引用した話が多分にでてきますが、
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の
著者、山口周が、いたるところでこの説に異を唱えています。
その言説には、腹落ちするところがあり、
一方で、グラッドウェルの説を擁護するのは
難しくなります。
要は、
エビデンスが脆弱すぎる
ということです。
では、才能に努力は勝てないのか?
というと論点がずれてきますが、
才能と努力については
別の場所で書きたいと思います。
まずはこの「1万時間の法則」を
鵜呑みにする人をわたしはちょっと
信用出来ないって話を終えてしまいます。
では、この
『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』
が面白くないかというと、
面白くないのだけれど、
それでも「行動を変える」小さくも確実な刺激を
かなり大雑把な算数を使って
与えてくれる、という意味では
有効だなぁと強く感じました。
それが気になる方は、
パラパラと目を通しても
良いかもしれません。
なぜなら、
才能と努力についての
最良解が、まさに好奇心にある
と考えるからです。
他には、デール・カーネギーの『人を動かす』や『イノベーションのジレンマ』、
文学なら『魔の山』と『白鯨』とシェークスピアの四大悲劇など。
なので、紹介されるたびに
さっさと手を付けてつけなければいけない
気配に急かされます(笑)。
読んでみて感じるのは、
松下幸之助や稲盛和夫の著書のような
ライフハックテクニックというよりは、
生き方指南の気配。
とはいえ、実のところ
より良く生きるための
智慧の総合参考書、という意味では
ちょーライフハックな著書とも言えます。
まだ読んでいない方は
「7つの習慣の7つって具体的に何さ?」
と好奇心を抱くのではないかと思います。
ちょーざっくりまとめると
まずなぜ「習慣」なのか、という前提から。
アリストテレスが引用されて、それを
端的に説明しています。それをも簡単にまとめて、
こう言っています。
習慣の積み重ねで、人格が作られ、
人格が運命を形成する、ということですね。
私見を3行だけ差し込むと
習慣には、さらに「考えなくても良いシステムになる」
という特性があって、これによって私たちは、
自由に思考できる体力を得られる、良い効果をも持っています。
さて、これがその7つの習慣です。
1から3までは、
実のところ、これ
不安を消す方法とばりばり
合致しています。
主体的である、ということに関しては
岸見一郎らの『嫌われる勇気』の言わんとするところと
ほぼ同じで、
2と3は、鈴木祐の『最高の体調』で
紹介されている不安の消し方と合致しています。
合わせて読むと腹落ち感も高まることでしょう。
4から6までは、
社会、つまり他者と関わる
フェーズのものですが、
この辺は、それこそ松下幸之助の言に
通じる部分が多大にあります。
7については
なんだかんだ言ってまず
健康じゃないとだめじゃね?
その上でインプットを最大化することを
怠るな、という話で
アリアナ・ハフィントンや山口周など
に部分部分で通じています。
総論から言えば、
多くの本を読んでいくことで
バラバラとした智慧を得ていきますが、
それをある視点で総括してくてれているのが
このスティーブン・R・コヴィーの
『7つの習慣』です。
2と3の実践的な
テクニックとしては
鈴木祐の『最高の体調』で
紹介されている
価値評価スケール
PPA(パーソナルプロジェクト分析)
がおすすめです。
これをやっておくと
自分にとって何が大事かについて
迷わなくなります。
食といえば、この方
平松洋子さんの
「おもたせ」といえばこれ!
というものを1年を通して集めたもの。
「おもたせ」とは
いただいた手土産を
そのまま、お出しするときに
それを指す言葉。
「おもたせですが……」
と言って出されることを
期待して出されないことがあるときは
帰り道 のあしが寂しそうな音を出します。
かならず「おもたせ」を出してもらって
みんなで楽しむ漫画『おもたせしました。」も
おもしろく、美味しい漫画です。
さてさて
内容ですが
食べたことがあるものの
ないものいっぱい載っています。
そして読んでいると
たまらず食べたくなって
買いに出かけて手に入れてしまうことも
あるでしょう。
そして
「あー美味しい!」
と身悶えてこその
読了、と言える本です。
またまたお腹が空いてきました。
S
dancyuだったかで
平松洋子さんが対談なさっていたのが
きっかけで手にとりました。
宇能鴻一郎氏は、
有名な官能小説家で
かつガストロノミー。
食通の美人が友人にいるのだけれど
彼女も美味しいものとエロスには
通じるものがあるという発言を
時折していたことを思い出しました。
宇能氏が、日本津々浦々、
いろいろなところへ赴いては
美味しいものに舌鼓を打ったり、
くだを巻いたりします。
どうしてこんなに食べられるのか?!
という量を食していきます。
それがまた豪快で楽しい。
檀一雄の
『檀流クッキング』にも通じる
ひとつ世代が前の文筆家が
好奇心をトップギアにいれて
食を楽しみまくる。
そのニュアンスの堪能は
彼らに連れて行ってもらって
食べ歩くような楽しさの
疑似体験に通じます。
日本にはまだまだ行っていない場所があり
そこには食べたことのない美味しいものが
いっぱいあるのだろうなぁと
自分の好奇心もまた刺激されて
なんだかお腹がすいてくる、
そういう本です。
これもまたおすすめします!
S
福岡市を訪れたときに感じた「凄い」気配は
本当だった!
•人口増加率は東京を抜いて1位
•地価上昇率は東京都や大阪府の約2倍
・政令指定都市で唯一、5年連続で税収が過去最高
・スタートアップ開業率は4年連続7%台(政令指定都市唯一)
・国際会議などの開催件数、8年連続政令指定都市中1位
「大変そうだけど、なんだかんだ頑張ってすごく成長していく」
という流れで、「破天荒フェニックス」を思い出しました。
しかし、少しいろいろと違うケース。
企業ではなく、街の経営。
高島氏のアナウンサー時代の話からして
おもしろい。やりたいことを実現させるために
どのような努力をしたのかを垣間見られる。
市長に立候補してから友人たちが去っていく気配、
当選してからも敵だらけの毎日、
意地の悪いマスコミ、
でも、実行して前に進んで結果を出す。
個人としての生き方
街の興し方、
日本の未来がぎゅっと詰まった本です。
何度も読もうと思います。
編集者は、敏腕の竹村俊助氏。
ダイヤモンド社から。
上記は、社会学者の
上野千鶴子さんによる
結婚の定義。
この本は、社会学をはじめ
昆虫、宗教、脳科学など
さまざまな分野から
不倫について考えてみる
という主旨のもの。
これがめっぽう面白い。
わたしたちが、
いかに思い込みで
是非を判断しているのか、
にも気付けるし、
ある意味身近?な
不倫というテーマは
人間という動物や
社会について
しるにはうってつけであると
確信します。
不倫が
偏見なき
世界観の構築や
人生を豊かに生きていく
上でこの本は
とても役に立つと思います。
男女ともに。
そんなにギスギスした内容ではありません。
「へええええ」
と思うことに連続です。
中野信子さんの「不倫」も
おもしろいですが、複数の学問からの
見地は、よりバランスの良い
世界のリストラクチャーに
貢献すると思います。
ちょっと考えてみると
インターネットがインフラとして
整いつつある今、
「別に東京で働く必要なくね?」
という考えは、
じわじわと、しかしけっこう急速的に
広がりつつあるんじゃないでしょうか。
といいつも、
都市の人口ランキングでは
東京がダントツ一位なんで
依然として、
「東京にいてこそ!」
という気配は強くあるのかしらん。
わたし自身は、
都会も好きだけど、
田舎も好きなので
どっちにも住みたいんです。
つまり多拠点生活を
企んでいるわけですが、
東京以外に住みたい街として
一番に挙がっている候補が
北海道の東川町。
人口が8000人程度なのに
美味しいコーヒーを売る店が
多いし、薪ストーブも普及していて
モンベルの店もあり、
おしゃれなセレクトショップもあり
ナチュールワインも豊富に売っている。
東京からの移住者もとても多い。
そして旭川空港からも10分くらいで行けちゃう近さ。
便利やん!
ということで先日
東川町に引っ越したばかりの
友人夫婦宅に泊まりに行って
来ました。そしてそこで
この本を読みました。
体感しながら読めるので
とても良い読書環境でした。
いくつか疑問に思う部分もあるも
それは行政についてのものがほとんどで
街づくりという点では
感銘を受けることばかり。
思うにキーワードは
「逆輸入思想」。
地元の人たちだけでは
必要な改変は難しく
よそから来た人たちと
ともに行ってこそ功を奏している
ように思いました。
私が今、もっとも
興味を持って行動に移したい
テーマの一つも「街づくり」なので
東川町は、依然として興味深い!
福井、福岡にも興味があります。
「社会学者」という肩書でよくテレビに出ているらしい
古市憲寿さんが、著名な社会学者たちに会っては
「社会学って何?」を問いて回る対談本。
この本を読んだ結果、
興味を持った社会学者や本があり、
この本を読んでいる間に3冊ほど
別の本を買ったのだけれど
どれも面白かったし、
まだ読みたい本が他にもいっぱい
紹介されている。
それにしても社会学ってなんだろう?
尋ねる人が変わるたびに
その定義がばらつくなんて
なんとも不明瞭で頼りない
学問なのか?と訝しく思うも
読み終えてみると
なんとなく納得するところがあって
それは、表現がバラバラでも
そのなかに一貫しているものが
見えてくるからだろう。
社会、つまり人間が集まり、
互いに関わることで成立しており、
常に変動するダイナミズム、
というのは、
人間が無数の細胞から
成り立っているのに似て
「ひとつの生き物」
みたいなものとして
扱うほうが良い特徴を持っている。
腸内細菌も
それに似ているという話を
先日専門家からも聞いた。
それを
いろいろな道具を使って
研究して、その研究結果を
社会に還元しているのが
社会学、
なんじゃないかなと思いました。
読んだ結果、
メディアが扱う社会現象と
その実態との格差、
バイアスに対して
鋭くなるんじゃないかなと
いう気がします。
なにせ
社会って、
自分がコミットしている
世界なので
それについていろいろな
視点で見られる知見を
得るってのは
お得じゃないかと思います。
なので
こんなにとっつきやすくて
横断してくれる社会学
の紹介本もないと思うので
おすすめします。
S
3年前に出版された「スティーブ・ジョブズ」。
英語で、速読ではなく愚直に読んだら
すごい時間がかかってしまった。
1日25分という設定で読むと6ページしか読めなかった。
結論から言うと
人としてどれほど問題があったとして、彼がしたことを一通り知る必要は、
経営者にとって必要だ、というのが読後感でした。
著者のウォルターは、
決してスキャンダラスにも、擁護のも傾かずに
実直にジョブスという人間その人と、そのまわりについて
浮き彫りにするという仕事を完遂しているように見えました。
日頃から、何かとジョブスの言ったこと、したことは
耳に目にしてきたつもりでしたが、知らないことが多々ありました。
そして死を目の前にしての独白めいた
言葉は是非よりまず重みをつよく感じました。
わたしたちは、今からすでに
この重みを持つように心がけるべきじゃなかろうか。
なぜなら、有限だから。
そして閾値というものもあるから。
閾値というのは、いうなれば
「今しかできないこと」があるという意味です。
業界すら作り上げた人間の
気配というものを通して
真剣に、そして結果を出す生き方を
学ぶことができました。
実践に少しでも活かしたく思います。
それにしても
「怒りっぽい」という意味の英単語をいくつも
この本を通して覚えました。
私は、先入観で
西野亮廣という人がなんとなく
苦手でした。今でも得意ではないのですが、
堀江貴文氏との対談本が、面白かったので
この本も着手してみました。
結構な衝撃がありました。
そこそこの数のビジネス書を読み、
経営に関する基本的な本も
目を通してきたつもりでいたのに
さっさと実行する力
にコテンパンにやられた、
という読後でした。
これからは
直感と先入観を
分けられるようにならないといけない
と思うに至りました。
この本は、具体的にどういう本かというと
西野亮廣氏がやっていることの力を
先入観や世間でのイメージを
ぐりぐりと乗り越えて、知る、
というもので、
新しいビジネスと生き方の有り様を
知ることができます。
今年に入って
一番がつんとやられた本でした。
「実際に行動に移す」って、アホみたいに大事なんですね。
昨今、「パンティ」という言葉を
目にも口にも耳にもしなくなった
気がする。
この本も1992年の出版で
今から26年、つまり四半世紀以上まえの
話だけれど、それでもおもしろい。
著者の上野千鶴子が
舌鋒鋭い社会学者なのだけれど
そこはかとなく色気がある方で
あけっぴろげに語る言葉が
他の著書でもおもしろく
興味を思った。
特に心理学、社会学、脳科学など
いろいろな学問の視座から見た
「不倫」について書かれた
亀山早苗さんの本、
「人はなぜ不倫をするのか」
では、上野千鶴子さん
「むしろ、なぜ不倫をしないのか、
ということのほうが不思議」
とおっしゃっている。
さて、この本に話を戻しますが
女性の下着がいまのような形に
なった起源にさかのぼります。
以外にも
ストリッパーが身につけていた
「バタフライ」に行き着きます。
女性の下着のみならず、
男性の下着が意味するところまで
話が及びますので
男女ともに
相手だけでなく
自分の下着についても
そしてそれが記号するものについて
考えるよい機会を与えてくれます。
わくわくしながら読めるのでおすすめです。
ロゴをデザインするというのは、
ざっくりと言えば、これらの過程である……
直感、トライアル&エラー、
スキルそして幸運
IBMや
NEXTのなどの
ロゴデザインを手がけた
グラフィックデザイナーの
巨匠、ポール・ランドの
デザイン哲学書。
グラフィックデザイナーにとっては
必読書ではないでしょうか。
グラフィックデザインを
通して世の中をより良くしたいので
あれば、デザインと
アートの間にある
共通するものと
差異を認識する必要があります。
コマーシャルなツールとして
必要である機能が
つまるところ、
普遍性を目指す姿勢と
繋がります。
つながらない場合もあるか。
Walter Isaacsonの
Steve Jobsのなかで
ジョブスに向かって
怒鳴った人は、
このポール・ランドくらいしか
いなかった気がします(笑)。
(他のある広告会社の人は、
ホテルの壁を殴っていましたが)
デザイナー以外にも
おすすめします。
世界の裏側が見えていきますので。
どうして先延ばしをするのかというと
私たちは、今生きていられるならば
変化しないほうが得策と考えるようにできている
からです。
これはもう生きるために必要だと
判断されてきた特性です。
でも短い人生のなかで
私たちは前に進みたくなる
アンビバレントないきものです。
そのためには
脳の機能のことを
よく知る必要があります。
それをうまく紹介してくれる
本です。
この本のタイトルを
見ただけで嫌な気持ちになる方も
多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。
冒頭にも書きましたが、
あなたがいま先延ばしを
頻繁にしてしまいがちでも
それはあなたのせいではありません。
あなたの脳のせいです。
ほうっておくと
ストレスで
タイトルどおりに
寿命が減るのみならず
太るし、幸福度も減るので
これを機として
先延ばししない「習慣」の
獲得をお勧めします。
私も多くを実践しています。
“欠かさず実行しているシンプルな方法は3つ。
どれも今という瞬間をよりよく生きるうえで役に立つ”
1
緊張している、急かされている、気が散っていると感じたときは 10 秒間呼吸に集中する。
そうすれば、しっかりと今を生きられる。2
思い浮かべるだけで喜びを感じるイメージを選ぶ。
わが子でもペットでも、海でも好きな絵でも──不思議と驚きを与えてくれるイメージを。
自分が縮こまっていると感じたときは、いつでもそのイメージを頭に描いて自分を解き放つ。3
自分を批判する自分を許し、他者を批判する自分を許す
(ネルソン・マンデラにできるなら、あなたにもできる)
鈴木祐の『最高の体調』にも
ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』や『ホモデウス』にも
同じようなことが書かれているのですが、
人間の脳や身体や遺伝子デザインは、
人間を幸福にするようにはできていません。
長寿や繁栄を優先します。
例えば、牛や豚、鶏をみると
彼らは、「繁栄」という意味では
頂点を極めていると言えます。
地球上で最も
個体数が多い動物たちです。
遺伝子や種として
大成功しています。
が、牛は
生んだ子供をひと舐めすることも
なく引き離され、ホルモン剤で
自力で立つのも難しいほど
身体を大きくされて、
にも関わらず、前にも後ろにも
動けない囲いのなかでほぼ
一生を過ごします。
豚、鶏も遠からず。
彼らの現状を通して
我が身を省みて
明確になるのは、
幸福は
自分たちで努力して
身近なものにする他ない
ということです。
「成功」を
金銭や名声をして
メトリック(基準)と
すると私たちの
「幸福」から乖離する
リスクが高まります。
そこで3つ目の
メトリックを
アリアナは提唱しています。
そしてこれは
その実、普遍的な考えで
多くの他の哲学、著書でも
近いことが唱えられています。
•シングルタスク(=マインドフルネス)
•抜苦与楽
•ワンダー(好奇心)
AIの台頭が
良くも悪くも
私たちの存在意義を
問い直す機会になっています。
そしてよくよく
研究してみると
私たちの存在意義は
「さして重要ではない」
という答えになります。
そしてこれが
むしろ幸福というもの、
与えるということ、
驚くということ、
の大切さを
逆説的に際立たせます。
生き急いでいる人こそ
この本を読んで
ハフィントンポストの
創設者であるアリアナ の
学びを辿るの好手だと思います。
村上春樹の小説には、
メッセージがない。そして
生きている人がいない。
内田樹の『村上春樹にご用心』経由で
誰かの批評を読んだことがあります。
たしかにそうなのだろうと思います。
メッセージは、なく現実に生きている人が不在。
しかし、
綺麗に明確に
定義的に現実から
切り離されたフィクションは
わたしたちに、ここではない
別の場所を提供してくれます。
そこに逃げこんでも
私たちは、強くはなれません。
でも、逃げることはできる、
休むことはできる。
体力が戻ってくることはできる。
ちょっとした暖をとれたりはする。
激しい吹雪のなかの
山小屋のように。
加えて
世界も広げてくれます。知らない音楽、
知らない世界、
そして日常を文学的に
見るへんな視点も提供してくれます。
冒頭は高級なフランス料理店での
描写。ワインの味を「凝縮された食費」と
表現。
楽しい。
「スティーブ・ジョブズ」とあわせて読むと
符号があって楽しい。
車好きで、
アストンマーチンDB9を購入するも
1ヶ月後に大破させる事故を起こし
死にそうになったジョニー。
それを契機に
「ジョニーが死んだらやばくね?」
と危機感を感じてAppleは
ジョニーの給与をさらに上げたとか。
このあとはベントレーを購入しています。
ベントレーもアストンマーチンも
彼の故郷のイギリスの自動車ブランド。
アストンマーチンの技術も
じつはAppleに活きています。
ジョブスへの弔辞で
ジョニーはこう語っていました。
“スティーブは私によくこう言ったものです。『おい、ジョニー、とんでもなくくだらないアイデアを思いついたんだ』。本当にくだらないこともありました。どうしようもない最悪のアイデアだったこともあります。ですが時として、彼のアイデアが部屋の空気を吸い取ってしまい、私たちを完璧に黙らせてしまうこともありました”
天才は、多作である。
(天才のということばが嫌いな方もいるし、
状況や人物の描写に欠損を及ぼすリスクもあるでしょう。
しかしわかりやすくはなります。ご容赦を)
という言葉を思い出します。
アイデアをいっぱいだして、
いっぱい実行に移そう。
そしてずーーっと諦めないでいよう。
ジョニーとジョブスを
知るにつれて
そういう哲学が
自分のなかで形成されつつあります。
良書。
『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』という本で
その存在を知ったこの本。
海外では、何かと有名なようすの
クロノタイプ。
時間には波があって
元気なとき、悲観的になるとき、
分析的な仕事に適した時間、
洞察的な仕事に適した時間があります。
これが個人によって異なるんですが、
3タイプに分かれます。
このタイプをクロノタイプといいます。
調べ方は、
大田のブログ「最高の時間割」に
詳しく書いております。
これは、株価にも
影響を及ぼすし、
人生の充実度にも
生涯収入にも
影響を及ぼしますので
短い人生の価値を最大化したい方は
ぜひご一読を。
コーヒーを飲むタイミング、
運動のタイミング、
いろいろと分かって楽しいです。
Amazonの凄さ、
恐ろしさを良質な文体で知れる
著者の成毛氏は、
マイクロソフト日本法人
第2代代表取締役社長を務めた方。
そして書評サイト「HONZ」も
運営されています。
ギャロウェイ氏のGAFAに比べて
こちらは読後感が良い。
それでもやはり
Amazonの凄さ、恐ろしさ が
減じられることはありません。
私たちは消費者として
接しているAmazonは
Eコマースの巨大企業、
というイメージですが、
Amazonの凄さは、
その視界の外にあります。
AWSというサーバを提供する企業という
側面がそのひとつ。
Amazonの売上のなかでは
じつはこのAWSが一番なんです。
Amazonの存在ゆえに
短期間で淘汰されてきた、
またはゆく企業や業界も
また多いことでしょう。
その存在の本質を
すこしでも理解しておくことは
これからの時代を生き抜く上では
必須です。
ぜひご一読を!
デザイナーのみならず
それ以外の職種の人でも
楽しめる(かも)
世界で人気の書体、
ヘルベチカについての本です。
この書体が世に登場したのは
1957年、スイスで開催された
デザインのイベント
Graphic 57。
以来60年以上たった今でも
食傷気味なほどに
いたるところにこの書体は
偏在しています。
パナソニックや
ルフトハンザなどの企業ロゴタイプにも
使用されています。
マックス・ミーディンガーというデザイナーが
ハース活字鋳造所のエドアード・ホフマンともに
この書体を作り上げました。
その制作過程や
結実としての
ポスター作品など
頭から尻尾まで
味わい尽くせる本です。
ミーディンガーの
レターヘッドがとても
美しくてクール。
必見です。
ただ絶版になっているので
いくぶん高値がついています。
5000円くらい。
というのも、そこはかとなく
読後感が悪い。
著者、ギャロウェイのエゴ(悪い意味での)と
悪意よりの視座がどうにも脳に悪そうな気配。
G:グーグル
A:アップル
F:フェイスブック
A:アマゾン
この巨大なIT企業は今や
国家が警戒する存在になっています。
EUや日本は
彼らに対して法的に
拘束するすべを模索している様子が
連日の新聞の紙面からは
垣間見れます。
そして実際に
脅威的な存在です。
のちの紹介する、
成毛眞氏の『Amazon』にも
「Amazonによる死亡者リスト」
という言葉がでてきますが、
この4社が消し去ってきた、
そしてこれから葬り去られる、
企業、業界は、無数にあるでしょう。
いち早く学ぶ必要はあります……
が、この本以外からそうしたい、
というのが私の直観的感想です。
他の本との符号に使う程度に
したい。
これほど「私は」「私が」という
言葉がでてくる分析的な表面を持つ
ビジネス書は、少なくとも良書の中には
見当たりません。